天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

PALOMINO by Danielle Steel

 外は雪。家にこもって本を読むしかない。二胡も弾くけど。

 久々にダニエル・スティールの作品を読む。PALOMINOとは何のことかと思いきや、馬のことだった。馬の種類で、乗馬用で綺麗な馬らしい。馬年に最初に読んだダニエルの本が馬とは。

 主人公のSamanthaは、ニューヨークの広告代理店に勤めるクリエーターで、夫は売れっ子ニュースキャスター。文句のないエリート夫婦だったが、夫が突然仕事仲間の他の女性のもとに行ってしまう。職場の上司や中の良い同僚の勧めで、サマンサはしばらく休みを取ってカリフォルニアの牧場にゆく。そこは彼女の母親の友達のキャロラインが営む牧場で、若い頃に母親と遊んだ場所だった。久々に得意の乗馬を楽しみながら牧場の仕事を手伝う生活をした。
 そこで大柄で年配のカッコいいカウボーイのリーダーと恋仲になってしまう。しかしカウボーイの方は、彼女の本当の姿(ニューヨークの生活)を知ると、一介のカウボーイには相応しくないと、身を引いて牧場をやめて姿を消してしまった。恋人を失って失意のSamantha(サム)にキャロラインは一度ニューヨークに戻ってみることを勧める。
 ニューヨークに戻ったサムは、牧場を舞台にしたコマーシャルの制作をすることになった。そこで好きだったカウボーイを探しがてら、色々な牧場にフィルム撮りに行く。行った一つの場所で、Samanathaは乗った馬から落ちて大けがをし、その結果足が使えなくなって車いすの生活になる。そこへ、カリフォルニアのキャロラインが、牧場をSamanthaに残して死んでしまう。Samanthaは、その牧場を障害のある子どもたちが社会復帰するきっかけを作る牧場に作り替えて牧場経営をする決心をする。
 その施設にあずけられた、薬物中毒の娼婦の子供を、すったもんだの末Samanthaは養子に迎えることができた。やっと母になることが出来た。
 一方、その牧場で雇った若いカウボーイが、Samanthaに恋した上に事故で死んでしまう。残された遺品を整理していると、それがSamanthaの元を去ったカウボーイの息子だったことが分かる。遺品を届けられたカウボーイは息子のお墓に別れを告げにやってくる。そこをSamanthaが経営していることとは知らずに。
 次から次へ色々な事が起こる恋物語。ダニエルスティールの初期の作品、1980年代のものだ。これはアメリカの女性たちにさかんに読まれてベストセラーとなったものだ。いかにも女性が好みそうなストーリーが満載されている。美しい恋物語はいつ読んでも美しい。いい気分転換になった。