天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

DADDY by D.S.

 父の日にDADDYというタイトルの本を読んだりして、これは偶然のタイミング。おなじみダニエル・スティールの小説。男性が主人公の本はめずらしい。
 主人公の男性の妻は、3人の子供を産んで何不自由のない結婚生活を18年間して来たが、それだけでは飽き足らない女性だった。長男がハイスクールから大学に進もうとしているタイミングで、ハーバード大学に出したアプリケーションが受け入れられた。彼女は喜んでボストンに行くことを決め、夫に打ち明ける。
 夫の方は、恋愛結婚の延長で幸福な家庭生活が続いてゆくことを夢にも疑っていなかったので、大きなショックを受ける。が、3人の子供たちを育てなくてはならない。ニューヨーク郊外に居をかまえ、仕事はニューヨークの広告会社に勤めていたので、毎日の帰宅が遅かった。そんな環境では子どもとの時間が限られる。妻が家にいてこそ遅くまで仕事をしていられたものが、そうはいかなくなった。そこで、お手伝いさんと一緒にニューヨークに引っ越しをする。
 ところが長男の彼女が妊娠をしていることがわかって、責任を果たしたい長男は独りで仕事をしながら子育てをすることにした。しかしその彼女はまだ遊びたい年頃で、とても子育てをするタマではなかった。
 話はめまぐるしく展開するが、主人公もその長男も、責任ある父親として真摯に生きる。はじめの嫁さん運が悪かったものの、そこはアメリカ、しかもダニエルの書く物語だ。素敵な女性がちゃんと現れる。
 ところで自分はDADDYとしての役割は終わって、今や息子たちがDADDYをやっている最中だ。今日はみんな集まってくれて、Grandpaとしての立場を楽しませてくれた。一番身近な若者家族たち。仲良く子育てを頑張っているようでひとまず安心。