Pssport
パスポートを更新した。前回は2003年に中国関係の仕事にアサインされたときに作った。あれから早や10年近く経つ。期限まで1年を切ったので、出来るときに更新しておこうと思った。
思えば職場は都庁に近いし、いつでも出来るので焦ることもないのだった。が、10年前の写真の貼ってあるパスポートであちらこちら出入りするのが照れるな、と思ってはいた。そうは言ってもこの10年では見た目はほとんど変わらない。と思っていたら違った。変わらないつもりでいるのは、本人の気のせいだった。
出来上がってきた写真を見比べると、10年の歳月は私をこんなにしたのか、と思うほど老けこんでいた。写真に移ると歳は隠せない。しかし、歳相応でないと不自然。場合によっては気持ち悪い。
書こうと思ったのはそういうことではない。今回作ったパスポートを持って、あと何回、どこへ行けるだろうか。などと先の無いようなことを考えているようであり、まだまだ動き回る気が十分あるわけだ。動き回って世界を見ることは、本当は若い人たちにやってほしいことだ。
知人の中には、リタイアして悠々自適で余裕の海外旅行を楽しんでいる人もいる。しかしそうやって物見遊山の旅は単なる時間つぶしではないか。それよりも、これから色々と仕事をしてゆく人が、直接他国の人達の生活の様子を見て歩く機会を持って、視野を広げて欲しい。「百聞は一見にしかず」とはよく言ったものだと思う。
私の場合、遅ればせながら体力維持に努めつつ、この足で歩き回って何か還元できないものだろうか、と思う。思うだけでもいい。この新しいパスポートを持って、まずやはり赤いスタンプを押してくれるお隣中国のどこかに行きたい。