吐き気のした言葉

　「原発ゼロの悪影響」という報告を電気事業連合会が民主党議員に対してしていたらしい。このタイトルをひと目見ただけで吐き気をもよおした。生きているうちで、めったにない不快感がした。内容を確認する気もしない。全て想像がつく。
　「原発の悪影響 VS 原発ゼロの悪影響」というレポートを書くやつはいないのか。人類にとって原発がどれほど無用のものか。手前がってな目先の利益だけを追いかける電気事業界と、そこと癒着し、かつ実質的な核保有を維持しようとする一部の権力。
　地球的規模で人類のありかたを考えれば、今何をすべきで、何をすべきでないかということは自明だと思うのだが、そこに考えが行かないバカが多い。
　「脱原発の方、視察お断り」北陸電、福島氏らを拒否、という記事も情けない。北陸電力、おまえもか。という感じだ。原発を保有する電力会社はみな同じ穴のむじなかもしれない。
　この両方の記事は朝日新聞による。とすると朝日新聞は脱原発派の主張なのか、というとそうは言い切れない。およそメディアは鵜呑みにしてはならない。新聞雑誌の最大命題は、売れるものを書くことだから。