天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国の庶民

 あるアンケート調査によると、中国の高額所得者は海外転出志向がつよいとのこと。高額所得者といっても、年収1億円レベルの人たちのことだ。
 もともと都市住民であったのか、農村から出て来て成功した人なのか、そこは色々あると思う。中国から海外に出るというのは昔から華僑として伝統的なことでもあり、中国人の一つの生き方の選択肢のようにも考えられてきた。
 しかし、それはどちらかというと国内で生活ができず、海外に活路を求めて出てい行くと言うケースが多かったはず。リスクを取って体一つで海外進出。先に行った親戚縁者を頼ることも多く、言った先でも同郷の仲間が助け合って生活基盤を維持するのだ。
 ところが、最近の大金持ちの海外志向というのはそういう事情とは少し異なる。現状の行く先に不安を感じて、将来的な安定を求めて海外へ移り住もうということらしい。ビジネスは中国で成功しても、住むにはアメリカの方がいいといことか。行き先の一番人気はアメリカらしい。
 個人の権利が大切にされる国であるアメリカなら、個人資産の維持に適しているということだろう。
 一方、中国沿岸部に働きに出ている友人が、子供を連れて田舎に帰るという話を聞いた。私はこれに賛同の意を示した。お金は人間として生きてゆくのに必要なだけあればいい。それがいくらか?それは人それぞれだろう。
 中国であれば、農村地方に行けばまだまだ物価は高くない。沿岸部で稼ぐほど収入が無くても暮らして行けるだろう。他人事だからそんなふうに思うのかもしれない。しかし帰る田舎があるのだからいい。自分には「帰る」という感覚の場所がない。なので中国に行ってしまってもいいと感じているのかもしれない。
 ともあれ、中国の庶民の暮らしは実際のところどうなんだろう。海外志向の億万長者などは、全体から見ればまだまだほんの一握りのことであり、日々の暮らしと明日のためにせっせとお金を稼ぐことにいそしんでいる人たちが圧倒的に多いと思う。
 一口に語れない程、色々な人達がいて、その状態を受け入れているのが中国人だと思う。「中国人」という生き方という本もあったが、他人のことを気にせずせっせと自分のできる努力をしている。そしてあまりこだわりを持たない。そんな人間像が中国人的生き方のように思えるが如何。