天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

広州雲呑面

 新宿勤務になってから、周囲をチェックしておりかねて気になていた店に今日行ってみた。とにかく体当たり、現地現物をこの目で見て食べ物は味わうというのが基本だ。この写真のとおり、店の名前は「広州市場」どうもワンタン麺の店らしいということは分かっていた。ワンタン麺と言えば中国語で「雲呑面」と書く。広州に行ったとき、朝飯や昼飯によく食べるのがこの雲呑面だ。
 これがほんとうに美味しい。それと同じ味が新宿で味わえるのかと思うと、一人でも足が向いてしまった。
 さて店に入ると、中国人の小姐の服務員もいるが、カウンターの中で料理を作っているのは日本人のお兄さん。でも問題は味。店のメニューは日本らしく、ご飯とセットがあったり、冷しワンタン麺があったりする。そういうものは見向きもしないでひたすら「ワンタン麺ください!」と毅然として申し伝える。すると「醤油味ですか、塩味ですか?」ときた。日本のラーメンならいざ知らず、広州で食べている雲呑面に醤油味など無かったはず。薄い塩味のスープに細い干麺と肉がわずかに入ったワンタンが数個浮いている。これが基本。
 迷わず塩味を頼んで待つこと十分。出てきたワンタン麺は期待を裏切らなかった。まずスープの味。これは合格!麺は細めであるが現地のような干麺でなく、細めの生麺だった。これも決して違っている訳ではないので、まあいいかというレベル。問題はワンタンだ。この店のどんぶりににはお肉がぎしっと詰まったワンタンが7個も入っていた。それに煮卵半分とシナ竹に野菜だ。量はたっぷり。合格点であることは間違いない。これで760円。
 麦茶のサービスや凍らせた冷たいおしぼりが出るのは日本だからこそ。そしてワンタン麺を注文した人に一人ずつ「食べ方分かりますか?」と言って、辛油と酢と小皿を持ってくる。食べ方は「口に入れればいいんだろう」と思ったが、「一応話してみて」と言うと。
 「ワンタンが沢山入っているので「辛油と酢をかけてください」と言うだけ。そんなこと見ればわかるだろうと思ったがそうは言わなかった。
 総合評価として言えば、東京はラーメンの激戦区であるが、その中に有って広州風味のワンタン麺の店(他にもあるのでチェーン店)としてかなり頑張っている。という感じだった。冷し坦々麺などもあったがあくまでも基本は塩味雲呑麺だ!