天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「ふりむけば中国語」という本

 どうしてこの本を買ったのか、よく分からない。いつもの衝動買い。著者は相原茂という中国語教育の大家だ。ほかにも色々と中国語関連の散文集を出しているし、以前はNHKの中国語講座も担当されていたとのこと。中国語辞書の編纂もしていて、CD−ROMつきで辞書が優れていると何か所も書いてあるので、辞書の宣伝かと思わないでもない。
 さすがに中国語を生業としていらっしゃるだけあって、新しい言葉についての情報も豊富に披露されている。この言語教育の世界においてもITの進歩の影響は見逃せない。その気になれば、中国の人と直接パソコンで会話をすることもできるのだし。
 しかし、毎日地味に少しずつでいいから継続学習をする以外に早道はなさそう。というのが印象。自分もこれでも以前と比べるとかなり理解もできるし、意思を伝えることができるようになっているぞと思う時がある。
 「ふりむけば中国語」というタイトルは、日本にいても通りを歩いている後ろの人たちの会話や、電車の中での会話が中国語だったりすることがある、そんな情景を連想させる。聞こえてくる会話が外国語という頻度は、英語より中国語の方が増えたのではないだろうか。  実際には中国語が聞こえても、あからさまに振り向かないよな日本人は。ジロジロ見ることをはばかる。しかし、会話が聞こえてこないと中国人とは分からないことが多い。
 昨日も電車でそんなことがあった。孫を連れた老夫婦が正面に座っている、と何気なく見ていたら、爺さんの隣のお兄さんが、爺さんに話しかけた言葉が中国語だった。あれっと思って見ると、飛行機のレベルの着いた旅行かばんが足のと心にあった。子供の夏休みで、家族で日本に来たのか。日本で単身働いているお父さんを爺さん夫婦が孫連れで訪ねてきたという感じだった。なんか見ていて微笑ましい風景だった。