天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

来年は辛亥革命100周年

 辛亥革命は今の武漢市で、清朝政府の軍が武装蜂起したことから始まった。翌年孫文を臨時総理大臣とする中華民国が成立した。この時代から中国における革命の歴史が始まったともいえる。
 広い中国では、そのような重大な事件を、庶民感情としてはさほど重大なこととして受け止めない人々がたくさんいたのだと思う。魯迅の当時の様子を書いた小説などによると、何かそこらじゅうで革命をやっている感じがする。革命の波にうまく乗ったものが羽振りが良くなり、失敗すると負け組としてみじめな生活を強いられ、ときに命まで失うことになる。
 革命と言う出来事は、もっと昔の軍閥が割拠して勢力争いをした時代と、庶民感情的には同じようなものとして受けとめられたのではないだろうか。
 そこへゆくと最近は違う。ように見える。ここまで人民の権利意識が強くなると、昔の農民集団をコントロールするようなやり方ではもはや国を運営することができない。人権意識も当然強い。人としての自由を求める動きが活発な中、力で統一することは難しくなった。体制への反対勢力も、以前の革命というような武力による変革を行おうとする動きも今風ではなくなった。ということだろう。
 徐々に変わる。これからはそのように行くのが人間の英知だと思う。