天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

唱歌

 唱歌と書けば「小学唱歌」という言葉が思い出される。夏がくーれば思い出すーだとか色々。しかし、中国語で「唱歌」と書くとシャンカーと発音して歌を唄うこと。歌ではなく唄う方を意味する。
 なぜこんなことを書くかと言うと、「我們公司経理叫我們去夜総会唱歌」というメールが中国の友人から入ったのだ。この会社は健康センターであり、サウナやマッサージが売りの中国によくある所。しかも「很多同事都去唱歌了」ということで、沢山の同僚が歌を唄いに集まったらしい。そーいうことをする、ということに驚いてつい書いてしまった。カラオケではない、会社が従業員を集めて皆で歌を唄う。いかに健康センターというサービス業とはいえ、今の日本ではちょっと無い現象。
 実はこの会社、目下公安の検査を受けている最中で、営業を休んでいるので従業員は自宅待機状態なのだ。公安が何を検査しているかは知らない。設備が適切かという検査なのか、いかがわしいサービスをしていないかということなのかよくは分からないが、営業再開の時期は未定らしい。したがって、従業員がヒマしているので娯楽の意味で集めて歌を唄っているのか、他のお店に流れてしまっていないか確認の意味なのか、福利厚生(?)なのかよく分からないが、歌を唄うのはスゴイ。大勢集まるのもスゴイ。景気がいまいちで、他に行くところも無いのかもしれない。経費のかからない集め方であるところが中国らしいし、経営者の知恵なのだろうと思う。それにしても、唱歌ですよ。
 ともかく、ということは、ここへ疲れを癒しに来ていた日本人を含めたビジネスマン達は他に流れているのか、それともカラオケでも行ってやはり唱歌しているのかもしれない。
 それにしても中国のある街で起きているローカルな話が、日本にいる私に伝わってきて、変なところに感心してブログに書いてしまった。この現象も少し前の時代には想像もつかないことだった。
 ところで、健康センターの皆はどんな歌を唄ったのだろう。まさか「夜来香」ではあるまい。「月亮代表我的心」くらいかな。それとも公安の心象を良くするために、中国国家だとか、中国共産党の歌インターナショナルだったりしたのだろうか。今度聞いてみよ。