天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「中国全省を読む」事典

 以前も少し書いた、莫邦富(モーバンフ)氏の本。今年の4月の出版なので、かなり直近の中国各地の状況がコンパクトにまとまられている。これ1冊で中国通になった気分になれるかも。そして、読んでいると行きたくなるから不思議。不思議でもないか。
 会社の先輩で、退職されてから世界各地に旅行をされている方がいる。中国へも行きますか?と尋ねたところ、「16回ほど行った。なにせ中国は日本文化のルーツだからね」と、さらりとおっしゃった。
 失礼しましたー。つまらない事を聞いて、という感じがした。今更のように中国に熱を上げている自分に比べて、ごく自然に中国に足を運んでいらっしゃったのだ。
 それはともかく、この本により中国のどこに行きたくなるかというと、やはり内陸部だ。青海省だとか、甘粛省寧夏回族自治区などというところは日ごろ中国を語るときもあまり出てこない。これらの地域は、まさにかつてのシルクロードの通り道であったり、中国の自然をたたえた地域だったりするのだ。
 中国へ行った回数で言えば、私も社用時代を含めて結構行っているが、仕事をする都市ばかりだ。唯一武漢が直接の仕事とは無関係ながら行ってみた所。とはいうものの、そこに知り合いがいたことが大きな理由だった。
 これから、自分の時間が自由になってくると、本当の中国一人旅なんて出来るだろうか。そしてそれは、本当に面白いだろうか。本を見ていて行きたいと思っても、本当に一人だったら楽しくないかもしれない。色々経験をして、記録して、そこに行ったことの無い人たちにあれこれ伝えることは出来るかもしれない。それは面白いかもしれない。しかし、旅の最中は一人はつまらないかもしれない。
 老後は、どちらかが必ず「お一人様」になるというような本がよく売れていたようだが、一人でも心楽しく生きる練習は出来るかもしれない。でも本当は連れがほしい。中国には幸い、頼めば旅に付き合ってくれる中国の人はいる。声をかければ、費用はこちら持ちなので喜んで来てくれると思う。そのような日中友好も、所謂民間レベルのものとしてとてもいいと思う。
 ともあれ来月はツアーの北京。しかも連れがいる。今日、元北京駐在員の友人から、北京の夜にどこへ行ったらいいかFAXが入った。
 持つべきものは友かな。