天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

めざせ日本語教師

 日本語教師という職業がある。外国人や、中国から帰国した残留孤児に日本語を教える仕事だ。それだけ聞けば別にどおと言うことはない。国際化や残留孤児の方々に役立つ仕事。日本への留学生と交流しながら、日本を紹介する仕事。とてもいい。
 しかし、この仕事は戦前からあった。戦前は、日本が侵略した国々を日本化するための役割を担った日本語教師がいた。その教え子が、台湾や韓国の高齢者にはまだ残っている。中国の東北地方にもいるはず。その方たちは、日本語を話すことでメリットがあったかもしれないが、話せてしまうことに複雑な思いを持たれる方もいるはずだ。
 そのような、過去があったことを認識しながらも、私は日本語教師を目指してみようかと考える。中国の人々に対する日本語教師。これはかっこつけているようだが、突き詰めて言えば日中友好のため。
 日本人で、中国で仕事をする目的で中国語を習う人は多い。中国人も同様の目的で日本語を習う。お互いに相手国の言葉を学習する人数でいえば、絶対数の違いからも圧倒的に中国人で日本語を習う人の方が多いはず。そして、日本人の場合、何らかの形で中国進出にかかわって働く人が多く、次に中国文化に強く関心がある人だろう。
 しかし、中国人で日本語を学ぶ人は、同様の目的もあり、さらにもっと切実なもの、もしくは鼻息のあらいものがあるように思える。
 すなわち、より良い生活を求めて日本へ出稼ぎのように働きに来るため。あるいは、日本語というスキルを身につけて有利な職に着こうという人が多いと思われる。そういう人々の手助けをする日本語教師。中国と中国人が好きな自分としては、彼らに個人的に貢献する手段としては日本語教師も悪くないと考える。
 すでにそのような活動をしていらっしゃる方々がいる。その人たちのブログなどを見て、感じ入っている次第。そのような仕事をしている人の言動には、どこか中国に対する愛情が感じられる。健闘をお祈りする。