天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

 オウム

 オウム真理教の死刑囚が皆殺された。死刑が確定しているので、文句を言われる筋合いはない、とは死刑を執行した側の言い分だろう。
 しかし、これですさまじいテロの真因ができなくなり、闇に葬り去られるとの見方が大方である。
 再審請求も出ている中、なぜこの時期に急いで。しかもメディアでは最初の執行の時に経過報告をしていて、さながら公開処刑のようだった。
 悪政を重ねる政権の目くらましであることは見え見えだ。
 首謀者松本某はともかく、他の12人は凶悪犯罪に手を染めたとはいえ、いわば洗脳されていた結果の行為だった。そのことに気づいたタイミングはそれぞれではあるが、死刑前には皆自分のしたことを犯罪と認め、社会に対する謝罪の言葉を述べている。刑が確定しているとはいえ、生きていれば害の無い存在と認められ、何かのタイミングで恩赦とか特赦の際に助からないとも限らなかったろう。
 一方、障がい者施設の殺人事件、やまゆり事件の方は、犯人が自分のしたことは正しかったとまだ言っている、と報道されている。これは教育の貧困としか思えない。「生産性」が存在の意義だなどと考える人間を作ってしまう教育が存在していると思う。特に最近は理系重視のようになってきている。まったく危ない情勢としか言いようがない。

 この事件は、当時の警察の捜査に齟齬や遅れがあった。松本サリン事件では、関係ない人が疑われて捜査対象になっていたし、坂本弁護士一家殺害も保護体制が取られていれば被害に至らなかった。地下鉄サリン事件も、やっと警察が一斉捜査をしようという直前に先を越される形で発生した。こいう国家の失策もをり去ってしまおうというのではないか。
 最近、「このままでは日本がいやになる」という若者が増えいているということらしい。