天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ホセ・ムヒカの言葉

 世界で最も貧しい大統領として知られるようになった、ホセ・ムヒカの言葉を集めて解説した本。フリーライター佐藤美由紀という方がまとめた本だ。以前もらった1000円の図書券を握りしめて、本屋さんへ行って買い求めた本。

 この本は、解説するより言葉を紹介した方がいいだろう。
*質素に生きる意味について。
「私は貧乏ではない。質素なだけだ。」
「貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人のことです。」
「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます。」
「質素は”自由のための戦い”です。」
「自由とは、物であふれることではなく、時間であふれることこそ自由なのです。」
*物を買うために時間を切り売りして、自由な時間を自ら奪っているということ。
「私は消費主義を敵視しています。現在の超消費主義のお陰で、私たちはもっと肝心なことを忘れてしまい、人類の幸福とはほとんど関係のないことに、人としての能力を無駄使いしているのです。」
「人間の最も大事なものが”生きる時間”だとしたら、この消費主義社会は、その最も大事なものを奪っているのですよ。」
*断捨離の薦めでもあるかな。
「スーツケースはいつも軽めで必要なものだけ。物を持つことで人生を複雑にするより、私には、好きなことができる自由な時間の方が大切です。」
*選挙があったので、関連する重要な言葉を。
「勝者も敗者もない。我々は支配者を選んだのではない。このことははっきり言おう!」
「お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります。」アベシンゾーのこと?
「一つ言えることは、弾圧だけでは問題を解決することはできない、ということです。」北朝鮮もそうでしょう。
「世界は、地球全体、グローバルな法整備をする能力に欠けている。本来すべてをカバーすべき政治が弱体化しているからです。」
「この地球上で、唯一、価値のある中毒は『愛』だけです。
 他にも色々紹介されているが、全部書くと本が売れなくなってもいけないのでこの辺で。
 ホセ・ムヒカという人は、若いころは過激な革命家だった。警察に撃たれて、一命をとりとめ、牢獄暮らしを10年以上したうえで、このような社会を見る目を培った。私たちは、監獄に入らなくてもこれらの言葉を共有する幸せがある。