天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

27 政府は必ず嘘をつく 増補版 堤未果

 堤未果さんといえば、貧困大国アメリカという著作が思い浮かぶ。
http://goo.gl/wKI4TS
 これを読んでから、時々堤さんの書いたものを読んでいる。今回もその流れで、本屋で見つけた2冊の本。

 どちらを買おうかと一瞬考えて、二冊まとめて大人買い。1冊目を読んでの感想を一言。
素敵な本。ズバリ情勢分析して、我々庶民が騙されていて見えていないことを解き明かしてくれる。政府の嘘がどこにあるのか解説してくれる。
 「政府は嘘をつくものです。ですから歴史は、偽りを理解し、政府が言うことを鵜呑みにせず判断するためにあるのです」−ハワード・ジン歴史学者) これは第1章の書き出し。
 この本は、増補版として初版から増やした内容が「袋とじ」として買って封を切らなければ見えないようになっている。思わせぶりな作りだ。しかも「国民に真実が閉ざされる中、これからの時代にどう生きていけばいいのか その答えがこの中にある」と書いてあるので、何か生き方論のようなものかと期待したら、内容はマイナンバーとTPPのことだった。どちらもろくなもんじゃない、ということが書いてある。
 マイナンバー制度は、以前やりかけて失敗に終わった住基ネットと同じで、税金の無駄遣いに終わる可能性が高いこと。またTPPは農産物の問題じゃない。日本が世界に自慢できる健康保険制度がアメリカみたいに壊れてしまう事態を誘発するものだ。国連自体が「TPPから今すぐ撤退せよ」と緊急メッセージを出す始末。日本の社会が新自由主義のグローバル企業の餌食になってしまうものだ。頭の悪い政府首脳はそういうことになるという理屈をわかっているとは思えない。官僚も自分たちの利権が守られれば日本の国民がどうなるか構うものではないというスタンス。
 堤さんの持論は、金の流れでものを見ると実態がよく見えてくるというものだ。