天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

100歳

 このまえ、テレビで100歳の人達を取材する番組があった。最近は100歳以上の人口が増えていて、6万人近いらしい。
 今、たまたま張学良のことを書いた本を読んでいるが、この人も100歳まで生きた。その人生の半分は幽閉されていたわけだが。張学良といえば、歴史上の人物であるのに、ついこの間まで台湾に住んでいた。
 先日、出版社をやっている先輩のところを訪ねたが、その先輩のお父さんも102歳まで御存命だったそうで、100歳のときに記念に自伝を出版されて、それを頂いてきた。得意の並行読みで、あちらこちら読んでいるが、さすが100年の出来事を書いたものは読みごたえがある。
 方や歴史上の人物をプロの女流作家が書いたもので、方や一般ピープルの代表的100歳の生きざまという違いはあるが、100年生きる間には色々な出来事があった。
 歴史の渦中で翻弄された人生や、歴史の移り変わりの中で真摯に生きた生きざま。
 100歳といえば、1世紀の間生きていたことであり、特に最近の100年は変化が激しい年月だった。ひょっとするとこれから先の変化も更に大きいものが有るかもしれない。
 しかし戦争はごめんだ。戦争を知らない子供たちとして育った我々は、知らないままで孫子の世代にバトンタッチしたい。しかし世界を見れば、まだまだドンパチやっているところや火種を抱えているところがある。
 100年の間の変化の間に、人類全体が少しは学習して戦争が人類を不幸にするもの以外の何者でもないことを知るべきだろう。
 張学良の語った言葉に「軍人は人間のやることではない!」と言う言葉があった。軍閥の親玉であった張作霖に軍人に育て上げられた彼は、戦争が意味の無いことをよく知ることとなった。こういう世代間の変化が有るべきで、こういうことの積み重ねで平和が確保されて欲しいものだ。
 100年生きた人の言葉には、やはり耳を傾けるべきだろう。中にはタコもいるかもしれないが、それも反面教師には成りうる。
 自分は、今が母が病没した年齢であり、体力的には老化による変化も感じながら、これから先、母より長く生きる分だけ世の中に対してマシなことをしてゆかなくてはと思う。100歳は難しいだろうが、「生きてるうちは元気よく!」というモットーを全うしたいものだ。