天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

宿り木

 高尾山にはセッコクという花があるらしい。宿り木の一種で、ちょうど今頃綺麗な花を咲かせる。それがこの団地にもある、ということを教えてくれた人がある。その方は、色々な花を接写してパソコンで同じ趣味仲間と共有しているらしい。



 それってブログでやっているのですか、と尋ねるとメールだとおっしゃる。ブログが広まる前からネット利用で交流していらっしゃる人達と見た。
 ともあれ、これがその花。宿り木。
 大きな樹木に張り付いて生きている。栄養分を大木から貰って、何か役割を果たしているのだ。こういう関係は動物界にも、お魚にもある。人間にもあるだろう。
 地図を見ると日本列島は、大きな中国大陸の横に寄り添った形で宿っているように見えなくもない。思えば、大陸から人も文化も流れてきたことには違いない。ただ、張り付いているわけではないので、独自の文化が育ったことは確か。でも、持ちつ持たれつの関係が続いていることは確かだ。古代、中世、近代、そして現代、特に最近、外国との行き来が容易になると相互依存関係は経済のグローバル化という言葉と共に、より一層深いものになっている。
 宿り木的存在をもっと広く見れば、人間が地球に宿っている。これは間違いない。であれば、この地球の自然を壊さないように宿っていなくてはならないのに、自然界の掟を破壊するようなものを作って、自分たちだけの利便性と利益を追求している。
 このままでは、天罰が当たる。福井県大飯原発の再稼働に対して、司法判決で待ったが出たことは、まだ人間としての良心が通用していることが分かり、ホッとする思いだった。