天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

憲法記念日

 五月三日は私が物ごころついた頃から憲法記念日だった。即ち、今の平和憲法が制定されたことを国民が仕事を休んで祝う日である。悲惨な戦争を経験した日本国民が、米国主導であったとはいえ戦争放棄を明文化した憲法を持った意義を忘れないための休暇である。べきである。
 そう考えると、こんな日に出社して仕事していた自分はバカみたい。憲法改悪の動きを阻止するためにそそくさと出かけるというのならまだしも。ま、これは成り行きでこうなったので今日は仕方ないとして、世の中では憲法改悪推進派と反対派の動きがあった。
 「自民党憲法を改正するためにある」とほざくイシバカの映像が移っていた。安倍もまず96条を変えて国会議員の三分の二ではなく、過半数で変えられるようにするとほざいている。
 何故この平和憲法を変えなくてはならないのか。という論議がされるまえに、変えることで騒いでいる。本質論議をすれば、変える必要がないことを国民が確信するだけだからだ。敗戦時にアメリカから押し付けられた憲法だからといいながら、その実アメリカの意向、同盟国アメリカの国防の一端を担う軍隊を正当化しようとしている。
 アメリカの意向に逆らった政治家はつぶされてきている。そうならない為の、権力者の権力維持のための陰謀ではなかろうか。アメリカも、戦後、ロシアからの脅威で日本が共産圏にならないように、民主主義、自由主義を前面に日本を同盟国にしてきた経緯はある。その流れの中で現行憲法ができた。
 アメリカの政治的思惑は別としても、悲惨な戦争を体験した日本庶民の社会を安定したものにするには、政府の独走による戦争の再発することがないことを明らかにする必要があった。それが今の憲法ではなかろうか。そしてその役割は十分に果たしてきた。戦後の、敗戦国である日本の経済発展は戦争をしない国であることを基盤として実現できた。
 政府の独走を規制する働きの憲法を、政府の親玉である首相が変えようというのはどういうことか。国民不在で、政府の独走をしやすくする体制にしようという動きそのものである。改悪案の草案を見るとその意図がありありと見える。
 今日という日がいつまでも、この現在の憲法を祝う記念日でありますように。