天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

事の顛末

 昨日はあきれていた人が、今朝になって私のオフィスビルにやって来た。驚き桃の木。昨日は旅行会社の代理人と言う人から、彼はもう来ないとの連絡で、逆上したのだった。直前になってキャンセルとはどうなっているのか?
 今朝は、世の中のことにムカムカしながら、冷静さを保ちながらいつものように出社。朝の会議が終わって10時頃、見知らぬ番号から携帯に電話だ。これはもしかしてまた代理人かと思いきや、本人からの電話だった。しかも私の事務所のあるパークタワーの1階に来ているという。Compensationとして昨日のメールで申し出たお金を渡したいという。
 降りて話を聞くと、航空会社が直行便の代わりに香港経由の席を融通したらしい。そういうことなら、キャンセルされた理由が何か分からないが(多分乗客不足?)、別便を出すというのは乗り物会社の常識。やっと中国もそのレベルに来たのか。それとも有力者の息子の彼だけに特別扱いしたのか、そこのところは分からない。
 ともあれ彼は突然現れた。ならば、予定通りに午後に写真を撮ってはどうかと言ったが、他に用事が出来たとのこと。その真偽はわからないが、こちらもほとほとまいっていたので、それではとお金だけ受け取った。写真屋さんに渡したら領収書を電子メールで送ることにした。
 これは律儀というのか、義理堅いというのか。ここまでするのなら、はじめから難しいリクエストを会ったこともない人(私)につきつけてくるというようなことも控えたらどうだったのか。日本の状況は既に知らされているにも関わらず、言ったもん勝ちのつもりであったのか。善意に解釈すれば、要するに様子が分からなかったというだろうか。それにしては独りでパークタワーまで来られるし、旅慣れている様子にも見えた。
 彼との関係はもう写真の問題ではない。彼の方は、見ず知らずの私が無理なリクエストに対して自分で言うのも何だが、はっきり言って労を惜しまなかったことに感謝しているらしい。その気持ちは言葉通りに受け取り、こちらとしても最後に誠意を見せてくれたことを評価したい。なので、あきれてもう絶交だということは無く、また何かあれば連絡をしてもいいかもしれない。
 彼が今度のことで、少し日本人のことを見直すきっかけになれば、よかったと思おう。
 写真屋さんの方も、これがまたいい人たちだった。(親子で経営)「キャンセルというのもたまにありますから」とキャンセル料を請求しない。実際には二日にわたって撮影場所の選定に、新宿・皇居前・浅草と現場調査をしてくれていた。しかしこれは「けじめ」と言うのが必要ですからというわけで、彼から預かった2万円を渡して領収書を頂いた。これをパソコンでスキャンしてドタキャン氏に送って一件落着。
 多大の時間と電話代を使った自分はいったい何をしているのか・・・。この先があるのか無いのか分からないが、とりあえず今回お相手した中国の方が誠意を見せてくれたことにホットした次第。