今年の漢字は絆だそうだ。地震、津波、原発事故と色々あったので、人々の絆が深まったということなのであろう。それはそれでとてもいいことだ。しかしそれは島国日本の国内の話しだろうか。そういうことでは少しさびしい。
いやいや、地震直後の台湾からの支援を思い出すと、お互いの助け合いという感覚は国境を越えている部分が存在していると感じる。
絆というのは、人と人のつながりであり、助け合って生きてゆくこと「共生」の別の言い方ではないだろうか。
そういうことが、災害に直面することで深まったのだが、災害がなければ絆が深まらないというのでは情けない。そういうことなのか。
そうではなくて、潜在的にある他人への思いやりが、災害に出会って発露されているのだろう。
人の命がいかにはかないものかを思い知らされる出来ごとだった。
人の命といえば、地球上の他の地域でも色々なことが起きている。昨日から今日にかけて、ペシャワール会関係のカレンダーが届いてお金を払い込んだと思ったら、WFPから「アフリカの角」緊急募金の知らせが届いたし、同じアフリカのルワンダのOne Love Projectから通信が送られてきて寄付金振込用紙も入っていた。
全て絆のなせる行動なのだろうが、大きい団体への寄付金はそのかなりの部分が組織運営費に消える。そんなことを言うなら直接自分で行ったらいい。というので、また来年2月には中国に行く計画を立てている。
中国はもはや経済大国であり、支援に行くところではないようではあるが、その広さと中の格差の大きさを見ると、まだまだ支援を必要とする人たちは数えきれない。