天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「辺境で診る辺境から見る」中村哲著

 この本は2003年に初版が出ている。そもそもは1989年に福岡のペシャワール会という団体が、アフガニスタンにおけるらい病患者の救済目的で医療団を派遣した。中村医師はその中心メンバーで、以来アフガニスタンパキスタンで活動している。その間、2001年の911によりタリバンが米国の標的になり、そこに住む庶民は更に困窮するはめになった。
 そういう中で医療活動を継続し、そこに住む人々が病気にならないで生きて行けるには井戸が必要だということで、医療以前の井戸掘りを計画的に進めた。
 この本を読んでいると、ボランティアとか支援などという言葉が甘っちょろく聞こえる。人が人を助けるというのは、命をかけてそこに一緒に生きることだということが分かる。そしてそれを実践している日本人がいるということが驚きだ。
 昨日、例によって七夕メールを発信した先から、支援を求められてしまった。さてどのように支援活動をしようか。協力者はいろだろうか、などなど身近にもやることは多い。
 中村医師の本はもっと読んでみたい。