天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

八王子市市民講座(第二回)

 先月の初めに第一回が開催されたこの講座。「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座」として発足し、今回は「八王子からはじめる原発に頼らない社会」と題して、田中優氏の講演だった。場所は前回よりも広いいちょうホールというところ。200人以上の参加はあっただろうか。
 講師の田中さんと言う人は、市民運動家原発のことがやたら詳しい。ウィキペディアを見たら次のような人だった。
以下引用「反原発の立場で活動を続ける文筆家。主な肩書きとして未来バンク事業組合理事長、非営利組織「ap bank」監事。その他、日本国際ボランティアセンター理事、揚水発電問題全国ネットワーク共同代表、自然エネルギー推進市民フォーラム理事、足元から地球温暖化を考える市民ネット理事等、肩書き多数。」
 原発を目の敵のようにしている理由は、お子さんがまだ奥さんのお腹の中にいた頃、チェルノブイリの事故があった。遠いロシアの出来事だったが、日本の牛乳も放射能汚染されていたらしく、お腹の赤ちゃんにいいだろうということで、奥さんに牛乳をどんどん飲ませていたら、生まれた子は体が弱かったということだ。
 話の要点を列挙すると次のようになるだろうか。
1.福島原発の事故は4機が爆破して放射能漏れを起こしている。チェルノブイリは1機だったことを考えると、それよりひどい事故だということ。
2.日本の放射能の安全基準値はあてにならないくらいひどい。
3.放射線は出続けており、確実に影響は有るということ。(この点は前回の崎山比早子先生も同じことを言われていた)
4.影響が年寄りは少なく、若い人ほど特に乳幼児、妊娠中の胎児に大きい理由。
 これは、放射線がDNAを破壊することは前回学習したところであるが、DNAは細胞分裂するときに露出するので、成長中の人たちが一番危ない訳だ。
5.原発が無くても日本の社会は成り立つ。
 今の発電量は、ピーク時対応をしているので、ピークを平準化する努力をすれば大丈夫だ。努力をしなくてはならないのは、個人生活の家庭ではなく企業である。何故ならピークというのは、平日の午後2時から3時にかけて気温が31度以上になる日が電力使用量のピークだそうだ。使っているのは会社、工場。この時間だけ操業をずらすだけで、ピーク使用量をさげることができる。家庭で節電する場合は、電気を消しまくったりするより省エネ家電に買い替えるだけで十二分の効果が出る。
 そしてそのお金は、電気代が減ることで賄える。一時的に支払いをするお金は、無利子で融資するBANKを田中さん自身が運営している。
6.東京電力を筆頭に、電力会社が日本の政財界を牛耳ってきた。
 電力関係の広告宣伝費を合わせると、トップのトヨタを抜いて日本一。電力会社は広告などしなくても電気を使う。水道がしかり。なのに無駄遣いをしている理由は、経費の3%を費用代として電気料金に上乗せできる。つまり無駄遣いをすればするほど儲かる仕組みになっている。原子力発電所がその不要な設備の最たるものになっている。
 話はまだまだ続く。今日はここまで。続きは明日。