天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

論語ブーム

 最近テレビで論語をやっているようだ。一種の論語ブーム。その昔、自分も少年時代に「論語物語」という本を読んだことがある。下村湖人という人の著によるものだった。何か道徳の本みたいな感じがしたのを記憶している。
 これはちゃんと読めば、人生の知恵がいっぱいつまっているというので、ブームなわけだ。新たな解説書も色々出ているようだ。
 この原作者である孔子は、春秋時代といわれる中国の古い時代の人だが、その書きぶりは「子曰く・・・」で始まる。即ち、孔子が自分で語りかけるのではなく、昔の偉い人はこう言った。昔はいい時代であって、そのころの君子曰くナニナニ、ということで、実は自分が言いたいことを言っているらしい。
 その方が、突っ込まれたときにそらすことができる。言葉に責任を持たなくていいと言えるのかもしれない。自分に自信があれば反論も真正面から受け止めることも出来るであろうが、それでは全ての言い分に対応しなくてはならなくて、疲れる。昔の偉い人の話を聞き伝える役回りのふりをすれば、気楽にどんどん言いたいことが言える。そして、聞く方も目の前のおっさんの言うことよりも、昔の偉い人の話の方を聞きたがる。なので、なおいい。
 そういう意味でも論語は奥が深い。