天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

少数民族

 少数民族といえば、中国雲南省を連想する。中国は漢民族だけではなく、全部で55の民族から成り立つ。1元より小さいお札の絵柄に色々な民族の顔が並んでいるものもある。満州では5族協和と言うスローガンで、五つの民族が仲良く協力してゆこうという呼びかけがあった。
 現在のチベットとかウルムチ(新疆)などの自治区の問題は、民族独立運動の問題でもある。と言う具合に、少数民族の問題といえば中国がメッカと思っていたが、そうではなかった。つまり中国だけの問題ではない。
 我々日本人は単一民族と言われているので、民族を意識することはないが、実はアイヌの問題は少数民族の問題であった。アイヌという呼び方自体差別用語という人もいる。日本の問題は、江戸時代に北海道の少数民族を抑圧した歴史が問題である。
 今も民族間の問題を抱えているのは、中国だけではなくロシアも実はそうなのだ。アメリカの場合は元々多民族国家として民族共存を建前としている。実はWASPなどという言葉もあるが、深刻なのはロシアの方だ。
 ソ連が崩壊したこと自体、民族問題とも言える。ロシアは広い。モンゴルや中国と接している地域には、白人ぽくない人たちが大勢いる。旧ソ連から独立した国々の人たちはアジア的な顔立ちをしている。民族問題とは、民族間の権力闘争であり、少数民族は権力を握る民族に利用される。そのような状況を打開しようとする動きと、抑え込む動きとの対立だ。
 少数民族がその文化を守りながら暮らせることと、その気になれば対等に政治や経済に参加できる権利と機会がある、ということが必要なのだな。