天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ROGUE by Danielle

 GORUEとは「ごろつき」みたいな意味だ。お馴染みDanielle Steelの小説。GORUEと呼ばれる彼は、実在の人物で言えばビル・ゲイツのようなコンピュータ業界で大成功をしたやつ。成功して自分の会社を売り払い、お金が自由になったことで生活が狂ってしまい離婚している。
 主人公はその元奥さんだった女性。彼女は精神科医をしている。子供は3人。長男Jack(まだ10代)、長女Daphne(中学生くらい)、次男Sam(9歳くらいか)。仕事をしながら子育てをしている。金持ちになった夫は、あちらこちらで遊び呆けて家に帰るのを忘れる。遊ぶと言っても世界中で遊んでいる。物語の書き出しは彼が美女とスカイダイビングをしている描写から始まる。まじめに仕事を持っている彼女は、生活のために無意味な結婚生活を続けなくてもいいので、簡単に離婚したわけだ。しかし彼は子供たちの父親でい続ける。時々子供たちを遊びに連れ出す。彼女の方もそれを容認している。つまり、離婚しても時々会う機会はある、と言う状態だった。
 有る時、ふとしたきっかけで彼女の医者仲間の彼氏ができる。まじめで仕事に勤勉で、彼女をとても愛するようになる。彼女の方も自分はROGUEではなく、こういう人と結婚すべきだったと思う。彼氏も子供は無いが離婚経験者だ。アメリカではそういう人は普通にいて、市民権を得ているのだ。
 そこで、二人は結婚することに決めた。が、彼氏は彼女の子供たちとなかなかなじめない。元の旦那が今もこの家族の身辺に出没していることも気に入らない。
 そうした有る時、ROGUEが遊びに行っていたモロッコ近辺で地震が起き、そこの人々がたくさん犠牲になる。彼はそこで救援活動をする。その活動の中で、家族を失った多くの子供たちを救うために精神科医である元奥さんに助けを求める。もとより誠実な彼女は断ることなくそこに出かける。
 ROGUEもそのようなことをして、次第に人間として成長してきている。そこで彼が孤児院を立てようという計画も元の家族たちの尊敬を集める。手っ取り早く言えば、そんなこともきっかけで二人は寄りが戻ってきたのだ。そこで、すでに結婚の段取りをした医者の彼とはドンデン返しで破談になり。もとの鞘にもどると言うわけ。途中から結末が予想できた。
 こういう風にあらすじを書いてしまうと、大して面白くないようだが、予想できる顛末がどのように来るのか、平易な英語で表現する男女の心のやりとりも面白い。