天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

8人のライフスタイル

 この本は、期待を裏切らない内容であった。著者の名倉幸次郎さんは1983年生まれのまだ20代。中国で言えば「八零後(パーリンホウ:80年代生まれで、文革を知らない子供たちという意味がある)」。初めて執筆した本らしい。そのせいか謙虚な言い回しが好感が持てる。
 彼と、パートナーの陽子さんが旅をしながら8人の方々を訪ね、その話を聞いて感動し、そしてその感動を読者と共有したくて本にしたという感じだ。8人は8人とも自分の心の命ずるままに、素敵な生活をしている。まさにそのライフスタイルをインタビュー形式で紹介した本だ。何がどう素敵かということは、やはりこの本を読んでもらうしかない。結構ブレイクするのではないかなこの本は。この本がよく売れる社会であってほしいという思いも込めている。
 8人のうちのかなりの人と、著者と共通していることは、世界を旅していることだ。豪華客船の旅や、旅行会社のお得なパック旅行ではない。いわゆるバックパッカーとしてリュック一つ背負って、世界を歩きまわり、その土地の庶民の様子を見て、交流を深める旅だ。よく「自分探しの旅」などと言って最近では多くの若者がしているので「お前も自分探しか」とやや邪揄されぎみに言われる旅だ。しかし、あれは行けるのだったら行った方がいい。認識が深まることは確かだ。
 ともあれ、本当にここに紹介されている8人は素敵。昨日は女性を特にGood Womanとして褒め称えたが、男性もニクイ。著者の言葉で言えばカッコイイ。著者は大いに刺激を受けて、先達のような生き方をしようと宣言をする本でもあった。できるだけ若い人に多く読んでもらいたい。私でさえ刺激を受け、共感し、自分は何から始めようか、と言う気になってしまう。それがこの本の狙いめだろう。
 著者の名倉さん自身、熱い思いと頑張りの末、ヨーロッパでプロのハンドボール選手という立場であったのだが、世界が持続可能な社会になるための行動を起こし始め、この本を書くこともその一環としてやっているのだ。若者に期待!と同時にロートル組も楽しく始めている。