天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

スーザン・ジョージ

 「なぜ世界の半分が飢えるのか」の著者スーザン・ジョージは現在も活動している。この本は1980年に日本で訳本が出版されている。元著は1976年までさかのぼる。30年以上前のことなのに、読んで古さは感じない。前にも書いたが、実情が変わっていないせいだと思う。最後の章は「あなたに何ができるか」と問いかけており。最後の言葉は「あなたは今何をしているのか聞かせてほしい」というものだ。
 何をしているか?本を読んでるとか、会社に勤めているとか、そういうことではない。この最後の章まで、この本を読み終わって、さて何をしているのか?と詰め寄られている。最後の章の中で、できることを色々示唆している。その第一に、まず実情を知ることだとある。知らなくては何をしてよいか分かろうはずがない。そして知る手段をも示してくれる。ニュースなどの報道だけを真に受けることが知ることではない。ニュースの裏にある真実を知ることだ。
 そういう努力ならできるな、無理なく。まずは、彼女の著作を広く読むことが、飢餓問題の真の基礎知識を得る近道のように思う。でつぎ読む本は手に入れてある。
 知ることの次はやはり行動ときた。行動してみよう。彼女の示唆をそのまま行うというより、自分のおかれた環境の中で、無理なくできる働きかけをすることだ。なにしろ彼女の示唆は30年前のものだから。コミュニケーションの手段一つとっても、状況は変わっている。現代の環境の中で、できることをする。早い話が、この本のキーワードや一部分を、ネット上で紹介してもいい。そのことについて、彼女は著作権の違反だ、などとは言わず、むしろ広めてほしいとこの本の中で自身言っているのだ。機会をとらえて、行動してみることにする。
 ところで、本日昼休み、また新たに新聞でチェックしていた本を二冊買った。「『分かち合い』の経済学」と、「中国共産党を作った13人」という本。前者は、内橋さんの主張する路線に似ているようなタイトルなので、要チェックとばかり入手。後者は中国人の著者で、中国共産党のなれそめを知ることができそうなので、購入。毛沢東の若かりし頃、純粋で優秀であったころのことも13分の1として書かれているであろうことを期待。そして、今では名も知られていないであろう、創世記の共産党を支えていた人たちについて知り、またそのころ目指したものが、今どのような現実となっているのかを考えることができるだろう。
 これも、スーザンの「今何をしているか」との問いに答えることのできる行動であろうと思う。中国の食糧事情を見てみるのもいいかもしれない。