天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

石橋をたたく

 「石橋をたたいて渡る」という言葉がある。これは石でできた橋は丈夫であることが分かっているのに、尚たたいて確かめてから渡る、という用心深い人のことを喩えて言う言葉だ。
 用心深いのが度を越すと、「石橋をたたいて渡らない」ということになる。河の向こうに行きたくて、石橋のところに来たのだけれど、渡れない臆病者のことを、石橋をたたくという言葉をもじって揶揄した言葉だ。
 さらに「石橋をたたいて、叩き壊してしまう」人もいる。即ち、用心してたたいて見て、たたき過ぎて、河を渡る橋を壊してしまうのだ。そして、河を渡ることができなくなってしまう馬鹿者。
 さて、私はもう十分橋をたたいたと思う。十分叩いたかどうかの感じ方は、個人差があるであろうが、私は叩いた。そして、もう一つ格言。「機を見てせざるは勇無きなり。」更にもう一つ好きな言葉。「失うことを恐れるな!」
 こんな言葉を並べていること自体、橋を叩いているのか。
「失うことを恐れるな」というのは、心に響く言葉だ。前にも書いたが、このタイトルだけで買った本がある。今回失うものは何か?安定した収入と楽な生活。ひょっとすると家族の信頼と会社の人からの信用も失うかもしれない。その代わりに得るものは何か?未知数。不明。我不知道。
 若くも無いのに自分を信じている気配。過信かもしれない。ン?まだ橋を叩いている。先が見えていることのつまらなさを捨てるのだから、先の見えないことを不安がる必要はないだろう。