天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

08憲章

 08憲章というものを、ひょんな機会にネットで発見した。もう1年以上前だったか。日本語に訳されたものであったが、書いたのは中国人だった。新聞によれば、これを起草した劉暁波という作家が懲役11年の実刑判決を受けた。奥さんの劉霞さんが、判決文を報道陣に見せている写真が出ていた。
 この文を見つけたときに、こんな文章が出回ることを中国当局が許しているのは驚きでもあったが、やはり取締りの対象だったのか、と思った。しかし、この作家に対する実刑判決自体に、海外を含めた各方面からの反発は必至だ。アメリカでなくとも人権の大切さを思う人たちからは、この判決はあんまりだと受け止められる。
 そもそも中国の刑罰は大変厳しい。殺人犯でなくても死刑が科せられることはざらにあるらしい。人口が多いので、悪いやつはどんどんいなくなっても困らない、とでもいうのだろうか。人権と人口は関係ない。
 この08憲章を書いた劉さんに敬意を表して、その中から、まさに人権について記載されている部分(基本理念の一部)をここに引用しておく。
「人権:人権は国家が賜与するものではなく、すべての人が生まれながらに有する権利である。人権保障は、政府の主な目標であり、公権力の合法性の基礎であり、また「人をもって本とす」(最近の中共のスローガン「以人為本」)の内在的要求である。中国のこれまでの毎回の政治災害はいずれも統治当局が人権を無視したことと密接に関係する。人は国家の主体であり、国家は人民に奉仕し、政府は人民のために存在するのである。」
 懲役によって制限される自由についてはこうだ。
「自由:自由は普遍的価値の核心である。言論・出版・信仰・集会・結社・移動・ストライキ・デモ行進などの権利は自由の具体的表現である。自由が盛んでなければ、現代文明とはいえない。」
 これらの記述は、あまりにも当然のことではないだろうか。我々は中国から目が離せない。