天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

『誡子書』

先輩に教えてもらった。諸葛亮孔明の書。
「夫君子之行、静以修身、倹以養徳。
非澹泊無以明志、非寧静無以致遠。
夫学須静也、才須学也。非学無以広才、非志無以成学。
滔慢則不能励精、険躁則不能治性。
年与時馳、意与日去、遂成枯落、多不接世。悲窮盧守、将復何及。」
○読み下し文
「それ君子の行ひは、静以て身を修め、倹以て徳を養ふ。
澹泊にあらざれば、以て志を明らかにすることなく、
寧静にあらざれば、以て遠きを致すことなし。
それ学は須く静なるべく、才は須く学ぶべし。
学ぶにあらざれば、以て才を広むるなく、志あるにあらざれば以て学を成すなし。
滔慢なれば則ち精を励ますこと能はず、険躁なれば則ち性を治むること能はず。
年は時と与に馳せ、意は日と与に去り、遂に枯落を成し、多く世に接せず。
窮盧を悲しみ守るも、将た復た何ぞ及ばん。」
○意味はこうなる
「優れた人は静かに身を修め、徳を養う。無欲でなければ志は立たず。穏やかでなければ道は遠い。学問は静から才能は学から生まれる。学ぶことで才能は開花する。志がなければ学問の完成はない」

 内容についての余計なコメントは不要だろう。
「子を誡める書」
浙江省諸葛鎮というところに、諸葛亮の子孫が住んでいるとのこと。
そこにある大公堂(写真)に書かれているらしい。
杭州から更に電車で3時間の場所。

この言葉に誡められている子孫たちが静かに暮らす村。今や観光地になっているらしい。
 この書により子供たちを誡めると同時に、自分も人の子。誡められる。