天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

北京格安ツアー(6)

日中友好新聞のローカル版にまた続きを載せてもらったので、公開します。

 天壇公園から北京南口駅まで、タクシーで25元。
北京南口駅は、あまり聞いたことがなかったが、オリンピックに備え、新幹線用に作られた駅のようだった。立体道路をグルグルと回り、大きな駅の三階と思しきところに着いた。そこが、乗り場のあるフロアーだ。イミグレーションがないだけでまるで飛行場のよう。驚きながら、ティケットオフィスを訪ねた。全てが新しく、広くわかりやすく、私が知っている広東省の広州東駅とはずいぶんと差があった。
 ともあれ、和諧号という名の新幹線に乗った。「和」がついているし、日本の技術でできたものらしいが、スピードは、日本の新幹線より速く、時速330kmで、遮る山もなく、ほとんど直線を走り続ける。昔、クラウンで2時間かけて行ったところが30分で、しかも料金は五九元と安く、一等に乗っても六九元だ。天津に行くのが、これほど簡単になったと分かると、まずい! 天津へもちょくちょく行きたくなる。
 天津のSホテルに着くと、そこにメールをくれた友人が待っていた。彼は、そこに住んでいるのだ。夕食にはもう一人、昔の女性の同僚が参加してくれた。
 彼女は上海出身で、日本へ留学し、東京で就職したのだった。勤務先から、祖国に派遣されて嬉しいように思えるが、天津と上海ではいろいろと違うらしい。しかも、最近結婚した相手は上海在住だ。「週末婚です」と言っていた。いずれにしても中国で活動したい私には、羨ましい存在の一人なのだ。 (続く)
天津を流れる川。左奥はテレビ塔