天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「12月30日」

 12月30日は言うまでもなく大晦日の前日。日本では多くの会社や工場が休みとなり、電車まで休日ダイヤになる。カレンダーでは祝日でもなく休日でもない。大晦日もそう。これが日本の習慣。
 昔は大晦日に仕事をしているのは、新年の準備をする買い物客を相手にする商店と、その売り上げを預ける銀行くらいのものだった。その銀行は12月31日ともなると、1円まで帳尻が合わないと仕事が終わらないという話を聞いたことがある。コンピュータが使われるようになる前の話だ。今や銀行も大晦日は店が閉まっている。お金の出し入れはATMという機械がしてくれるので、店頭でのサービスは停止してもあまり影響がない。便利な世の中になったものだ。と同時に日本人の労働時間が減っている。中国の銀行は日曜も開いていた。
 日本は昔から「盆暮れ」という言葉があり、ここは里帰りをする時期であり、伝統的な休暇なのだった。しかし、他にゴールデンウィークやシルバーウィークなどができて、盆暮れの休暇のありがたみは薄れている。「盆暮れ」のあいさつという面も薄れている。遠く離れた親戚とはやり取りをしているが、一般には少なくなった。
 さて話は12月30日のこと。今年で言えば今日のこと。私の場合、昔からこの日は出社。職場が変わった今でも同じ業界ということもあり、本日は出社。自主的に休みをとっても何の支障もないのだが、とりあえず行って全体の今年の仕事の最後を見届けて来たという程度。帰りに明日の準備の買い物をする。明日は「打ち収め」の日なので、凍ったティーグラウンドに置くだけのティーを買いに行っただけ。しかし神保町まで行くと買い物はそれだけで終わるわけには行かなかった。
 神保町はすずらん通りの東京堂書店、内山書店、東方書店あたりがおなじみだが、今日は最近の本をチェックしに東京堂へ。ひきつけられた本は直近の中国を分析した「中国 巨大国家の底流」と、「08憲章天安門事件」のことを書いた本。後者は中国人のリベラリストが書いている。08憲章というのは、たまたまネットで知っていた。どちらも、まだまだ中国の政治体制に問題があるということを書いているわけだ。世界の100年を予想するアメリカ人の書いた本も面白そうだった。そこには中国の分裂の可能性が書かれていた。正月用の本は何冊も書棚にあるが、やはり新しい本を手にすることに意味があるという名目で1冊だけ購入。最近の中国情勢分析の本。
 というように、12月30日は過ぎてゆく。2009年が過ぎる。そのような感傷に浸っているヒマがあったらもっと勉強しろ、という生き方をした人がいた。そのことが書いてあるのが、今読んでいる大野晋氏の伝記みたいな「孤高」。今日はこれを読も。