天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

碧水湾温泉

 今回の広州旅行では、1日を温泉に行った。碧水湾温泉といって、実は3回目となる。1日で日帰り旅行で楽しめる手近な温泉。似たようなところもあるが、知っているところであれば失敗が無いという保守的な考えもある。今回行ってみて気づいたのは、この場所は次第に整備されていると言うことだった。
 一般的に我々の感覚だと、一旦できた設備はきっちりメンテナンスがされないと、老朽化してゆくものだ。しかし中国では、あらかた設備ができたところでオープンして使用開始。細かいところはその後で徐々に整備して行くという手順になるらしい。
 この温泉もその口だった。場所は広州郊外の山間の碧に流れる川に沿った風光明媚といえるところに、かなり広い露天のスパがあるのだ。いろいろな種類の湯が緑の木々の合間に作られている。どんな湯かというと、思い出せる限り挙げてみる。
+香る湯:一部が部屋のようになったところから香りのいい霧が出ている。
+いろいろな薬草の湯:湯の色が緑だったり、茶色だったりする。お茶の湯と珈琲の湯もあった。
+水と湯を隣り合わせて交互に入るところもある。
+いわゆる泡温泉(パオウンチェン:全体にバブルの出る湯)。
+ボタンを押すと2分間お湯が鉄砲のように上から噴射して、肩や腰に当てて強めのマッサージになるもの。
+湯の中に部分的に強い気泡が出てきてマッサージになるもの。
+足湯の中に小魚が泳いでいて、足を入れると老化した皮膚を突っついてくれる。これが2種類。強めにかじりに来る魚と、つんつんする魚とあって私はこれが一番気に入っている。
+そして、温水プールで泳げる。
 朝8時20分に広州を出発。10時にはこの場所に着く。まずひと泳ぎしてから、順番に湯を楽しむ。昼時には中の食堂で食事もできる。午後はリラックスする木のリクライニングチェアで午睡のひと時。顔の上にきゅうりの輪切りを載せてくれるサービスもある。そんなことはしたことが無かったが、今回やってみるとほてった顔にとても気持ちよく、きゅうりの香りがとてもよく、心身ともにリラックスできる。本当に贅沢な時間だった。
 で、今回気づいたのは新たな湯が少し増えていること、食堂が整備されて整然としていることなど。人も増えて、いろいろな場所で水着でうろうろしている客たちに案内やサービス提供をしている。
 日本円にして2000円足らずで、往復のバス代と入浴料、昼食代、それに最後に服に着替えて休む休憩所では珈琲や果物類の無料サービスもある。中国の物価の安さを実感する。一方で、百貨店などで売っている被服類は高い。何百元から千数百元もするものが並んでいる。客層が違うのだろうか。
 ともあれ、徐々に設備が充実すると言う点は、帰りの空港でも気づいた。広州白雲国際空港はできて5、6年だろうか。できたころは建物の中にはチェックインの設備と高い珈琲を飲ませる店くらいしかなかった。今では、他の国の国際空港のように高価なブランド品を売る店や、マクドナルドも出来ている。
 まだまだ中国の変化は目を離せない。