天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

国慶節

 来月10月1日は中国では国慶節。中国の数少ない国民的休日のひとつ。これは、現在の中華人民共和国ができた日で、今年で建国60年。中国では60周年を記念した行事が何か行われることと思う。
 日本の敗戦が1945年で、中華人民共和国の成立が4年後の1949年。日本での戦後史の時代が、中国の建国の歴史と重なる。天安門で建国を宣言したのは毛沢東であり、彼は1976年9月に亡くなるまで独裁者として君臨していた。この間、土地改革や大躍進、人民公社、そして文化大革命と、色々な政策などがことごとく庶民にとっては上手くゆかず、中国の人民は翻弄されてきた。ように見える。
 先のことについては、勝手な観察を軽率に述べることは控えなくてはならないが、毛が亡くなった直後の1976年10月に四人組が逮捕され、そこから現在の中国の姿になる歩みが始まったように思う。
 このことをイデオロギー的、又は政治的な面から書くと過激な表現になりかねないので、ここでは控える。いづれにしても、日本が戦後の復興から、高度経済成長を謳歌していた頃、中国の庶民の人たちや真面目に共産主義国家を建設しようとしていた人々が大変苦労の時代をすごしていたわけだ。
 独裁政権から開放されて、この10月で33周年ということが言えるのではないだろうか。中国の新語に「80後(パーリンホウ)」「90後(チュ−リンホウ)」というのがあるが、これは80年以後に生まれた人々、あるいは90年以後に生まれた人々を指す。即ち、1976年に独裁政権や暗い権力闘争が終わったあとに生まれた人たちのことだ。日本で「戦争を知らない子供たち」という言葉があったが、これはそれに似たようなニュアンスを持つ。「文革を知らない子供たち」なのだ。
 中国を見るとき、日本人としては過去の歴史も見ておかなくてはならないが、これからの中国は80後や90後の人々が担う時代になっていくということも認識しておかないと、見誤る。