天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

無知は万死に値する

 世の中は動いていると感じた。
 昨日、渋谷のかなり一等地のレストラン、東京メインダイニングというシダックスの経営するお店で知り合いの素人ジャズバンドのコンサートに行った。ランチタイムなので、昼日中、バイキング形式の料理を取りに行ってふと通りを見ると、若者たちのデモ行進の最中だった。


 最低賃金1500円とか書いた札をもって、若い人労働者と思しき人たちが警察の警備に囲まれながらも元気にデモ行進している。
 店の中では、高齢者中心の客が昼間からアルコールも飲みながら、知り合いのミュージシャンの演奏を楽しんでいる。外で、低賃金の若者がデモしている様子を見ると、何かこのままでいいのかと考える。
 しかし、若者たちがこうして都心の目抜き通りを練り歩くという行動がみられるようになってきたことに、時代の移り変わりを感じる。このままでは良くないでしょう、というので彼らは主張している。一つの民主主義の民意の表現方法を実践している。彼らはちゃんと知恵を使って自らの生活を守り、子供たちの将来をより良いものしようとしている。
 一方で、安倍政権と同レベルの、知性にかける人たちがいる。具体的に言うと、「不思議な国の憲法」という映画のFBのサイトに書き込まれているコメントを見ると、賛同する意見に交じって、これがネトウヨかと思われるような書き込みが散見される。何を書いているかと思えば、例えば映画の中の主要な登場人物である瀬戸内寂聴氏を誹謗中傷することで、彼女のいうことなど聞く必要がないという言い方をする。また、ほかの登場人物を左翼という表現を使って誹謗してみたり、中身がないのだ。
 日本国憲法が、戦後から現在までの日本の平和にいかに重要な役割をはたしてきたかということを知ろうともしないで、それが進駐軍のお仕着せだから変えなくてはいけないと聞いた話に乗せられて、まったく中身のない主張をする。
 堤美果さんは、無知は弱さになると語っている。その通りで、もっと激しく言えば無知は万死に値するという言葉がある。
 無知でいることは許されない。特に、民主主義の世の中に生きているということは、民衆が無知では正しい判断ができない。無知のままでいると、いいように規制された報道だけを見て、すなわち限られた情報の中で、洗脳されて、権力を握った一部の人間の都合のいいようにされてしまう。
 この映画を批判するような人間は無知である。憲法について無知なままではいけないんじゃないか、という思いで作られた映画を、無知が批判する。まさに無知は万死に値する。
http://fushigina.jp/