天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

人身事故

 中国の留学生たちが日本社会をどのように見ているか、という本を読んでいる。友人からまわしてもらったもので、なかなか面白い。中国と言う国のあり様の中で育った若者が、日本に来ると色々と理解に苦しむこともありながら、居心地の良さを感じて、その生活感覚に順応してしまうと、中国に帰ったときに元の社会への適応性を失ってしまうケースがあるという。
 それは、別の言い方をすれば人間の本性は皆同じということだろう。
 個人の暮らしやすさという点では、日本の方がいいらしい。しかし、日本の方がうつ病や自殺者の率が多い。これは緩い社会に慣れ切って、ストレスに対する力が減少しているせいではなかろうか。
 年末は人身事故が多い。私の通勤電車でも、今朝もあり、夕方もあった。両方の影響を受けた。
 生きることに関するリスクが少ないので、困難に直面した時の対応力が無くなっているのではないか。
 中国の場合、改革開放前の状況は文化大革命などで、多くの人達が理不尽な苦労をし、あるいは命を失うということがあった。生き残るためには何でもあり。お金が物を言うので拝金主義にもなる。少しくらい失敗してもリカバリのチャンスを信じて頑張る。
 極端な話、犯罪行為の結果牢屋に入っても、そこから出てくればもう償いは終わったので、何のてらいもなく新たな活動を始める。
 中国では、新幹線の事故率は日本より高くても、人身事故の発生率は少ない。