天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

右傾化の心配

 NHKのラジオのテキスト「レベルアップ中国語」を買いに本屋さんに立ち寄った。ついでに並んでいる雑誌類を見ると、歴史関係の本がいくつも眼についた。その中でも天皇家を解説した大判のアニメ本が目に付いた。
 アニメはもはや日本の文化であり、これにより難解なことを分かりやすく解説しようと言う試みもいくつも見られる。この本もそういった中の1冊と思えばそれまでだが、この他にも天皇家関係の歴史本が並ぶ。
 その横に月刊誌WILLがあったので、タイトルを見るともなく見ると、
尖閣防衛、血を流す覚悟を として石原都知事と誰かの対談がトップにある。その他には、
−中国反日デモ、裏の権力闘争 とか
−世界の嫌われ者、韓国人とシナ人 などとある。
なんだこれは、WILLというのは国粋主義者の雑誌だったのかと疑ってしまった。編集者は花田紀凱という人。文芸春秋入社以来日本の週刊誌の編集に携わっている人らしい。政治家を批判する記事などが得意分野らしいが、ひょっとすると売るための記事を書いている張本人ではないの?
 そんなことより、この石原の「血を流す覚悟を」などという軽々しい態度が許せない。自分の血が流れなければ何があってもいいというのか。呆れる。
 その他にも、本屋の棚には歴史的に尖閣列島は日本の領土だと言うことを証明するなどという本が並んでいた。江戸時代だったかのある時期の日本の政策が失敗だったので、こうなってしまったというようなことが書かれている。失策があったということは、その時点で日本の領有権は継続性が途切れた可能性があるということであり、こんな主張をしても問題の根本解決にはならない。不透明な地域は共同開発をすることで、両者が利を得るようにもってゆくべきだろう。
 日本の国粋主義的な書物が目立つ。このまま右傾化していくことを許していいのだろうか。よい訳がない。もう少しましなオピニオンリーダーがいないものか、もっと書店を探して見ようか。