天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

Decenber letter from Danielle

 ダニエル・ツティールから届く毎月の手紙。ファンクラブに登録しておくと毎月届く。アグネス・チャンのファンクラブにも入っているが、こちらは特にメッセージが届かない。彼女は最近何をしているだろうか。
 アメリカ人にとっては12月と言えばクリスマスの一言に尽きるのかもしれない。クリスマスを家族で迎える為に、散らばっている家族が集まってくる。アメリカこそ核家族社会の元祖みたいな国だから、成人した子供たちは巣立ってゆき、こうしたイベントのときに顔を合わせる。我々普通の日本人感覚ではたかがクリスマスと思うのだが、これが重要なイベントなのだろう。プレゼントの交換をすることで、日ごろ伝えられない互いへのいたわりの気持ちを表すのだろう。
 昔、バブルの頃、会社でよくクリスマスパーティーをやったものだ。毎年主催する側の準備も大変だった。鳴り物入りで、プレゼントも持ち寄って、誰に何が当たるかは分からないというような感じだった。これは完全に遊び。社内の親睦会をクリスマスに乗じてやっていたのだと思う。今でもこういうことをやる会社もあるだろうか。
 実際の12月24日のクリスマスイブは、やはり家族で過ごす。特に子供のいる家庭は、子供のためにツリーを飾り、クリスマスケーキにろうそくを立てる。気のきいた家族はクリスマスソングなどを唄う。
 しかし、一方この時期は年末だ。その昔は年越しの前に色々と借金の取り立てがあった。庶民の中には借金返済に追われる人も多く、昔のサザエさんだかエプロンおばさんだかの漫画に、「クリスマスどころではない、私たちはクルシミマスだ」などというセリフがあった。実際そういう人たちも多くいたのだろう。これはバブル前の時期の話し。
 振り返って現代。格差が広がる社会となっており、クリスマスの過ごし方もそれぞれだろう。
 ダニエル・スティールのこの手紙の中では、後段に14年前に息子のニックが亡くなり、今年の2月には子供たちの父親が亡くなったとサラッと書かれている。私事を書いてファンへの手紙をあまり暗くしないような配慮があるのかもしれないが、子供たちの父といえば、彼女の夫だろう。普通なら彼女の年齢からすれば長年連れ添った夫を亡くしたことであり、大変な悲しみに暮れているはず。1年は喪に服すとして、クリスマスどころではないはずだ。
 彼女の家族は分かりにくい。アメリカ人は結婚と離婚を繰り返すことに抵抗がない。子供も出来なければ養子をもらう。勿論日本人や他の国でもそういうことはありうるのだが、アメリカの場合ごく普通なことのように見える。アメリカでよく聞くもらい子というのは、心ある成功者が恵まれない境遇にある子供を引き取って、我が子として育てる。そういうことをしているシカゴの弁護士を知っているので、アメリカ人はそういうことをする人たちなのだと思ってしまうのかもしれない。実は彼が超奇特なのかもしれない。
 ともあれ、我が家の12月はタダの年末。先月孫が生まれたが、そばにいる訳ではないし、そばにいたとしても生後2カ月目の彼女にとってはクリスマスなのかクルシミマスなのかさえ分からない。暖かい環境でミルクを飲んでいることで幸せなのだ。
 ダニエル・スチールのファンというからには、もう少し彼女の実情を確かめてみてもいいかもしれない。今度調べよう。
 以下はレター全文。新刊書の紹介は省略。

Dear friends,

Wow! December! Christmas! Holidays! I love it. It is such a 'loaded' month, in so many ways. Loaded with plans and parties for most, family events, and also loaded with expectations. For many of us, it all begins in childhood, with Santa Claus, who is going to bring us everything we want . . . and somehow we carry those dreams into adulthood, and expect everything to be happy and perfect on Christmas--our children to be good to us, our families to be loving, and our friends joyful. And sometimes it just isn't all we hope for and our dreams are dashed . . . or sometimes, if we're lucky, it really is perfect. It's a juggling act of hopes and obligations, stretched schedules and budgets, so much pressed into one month. For us, the holidays are a family time and everyone comes home. But few things in life are perfect. Fourteen years ago, we had to face our first Christmas without my son Nick, who had died that September, at nineteen. This year, we will be spending Christmas without my children's beloved father, who passed away in February, and the memories will be bittersweet without him.

Above all, Christmas is a time of giving more than getting, of sharing and offering comfort and kindness, of remembering, and sharing tender times. So amid all the Ho, Ho, Hos! and frantic gift buying and wrapping, I hope that there will be some quiet, precious moments for you when the loving spirit of the holidays fills your heart and makes them meaningful for you.

I wish you the very happiest of holidays.

Love,

Danielle Steel