天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ABUロボコン

 アジアの大学生たちによるロボットコンテスト。今年はエジプトはカイロで開催された。優勝国は中国の科学技術大学。似たような名前の大学が多くあるが、これは四川省成都の大学のようだ。日本代表で出た金沢工業大学は予選で敗退。中国はベトナムとの決勝戦で勝利した。課題は、ブロックを積み上げてピラミッドを早く作る競争だった。開催国の土地柄が課題に出ていて面白い。
 ところで、中国チームの勝因と日本チームの敗因に関して、観戦者のレポートがある。その人、明和電機の土佐さんは中国チームの制作現場もおとずれて、没になった廃棄ロボットの山を見て、試行錯誤をいかに繰り返していたかを見た。そして、試合の合間もロボットの組み立て直しをしては機械のブレを調整していたという。
 日本のチームは設計、開発までは引けを取らないものの、試行錯誤とテストの繰り返しという点で、中国チームほど労をかけていなかったのではないかということだ。ものづくりというのは、作って使うところまで確認しないとモノにならない。その労を惜しんではならないということか。
 中国のモノ作りで思うのは、身近なところでのオフショア開発ということがある。これはコンピュータシステムのプログラム開発を国内ではなく、オフショアすなわち海外(特に中国)で開発することを言う。以前は、これは安いようで品質に問題があるとか、注文通りにできないなど、色々と問題があるとされてきた。
 しかし、今はもう違う。きっちりコミュニケーションさえできれば、品質が悪いなどということはない。中国全土から優秀な若者が大学でコンピュータや外国語を学び仕事に就く。その仕事が簡単にはみつからない状況だ。なので、やっと就職した人たちは腕を磨いて自分の価値を高めてゆかなくては、後から後からくる若者にリプレイスされる。腕をあげること、いい結果を出すことに労を惜しまない若者たちが沢山いるということだ。
 海外発注する理由は、コスト安を狙ってのこと。データ入力作業さえ中国で行うと安い。同じ漢字文化なので漢字の入力もすぐに覚える。やるのは大学などで日本語も現況した人たち。同じ仕事に値段の差があるということの問題はあるものの、それによって彼らは仕事を得ることができる訳だ。大変な競争相手と見ることもできる。
 時代は移り変わっているということだな。