天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

三国志

 三国志を読んでいると、これはいかにも中国の話だーという感じがする。しかし、戦いで相手の将の首を取るというのは、日本の戦国時代でもやっていたことだ。この風習も中国から伝わったのだろうか。おそらく戦いの基本は万国共通だと思うがどうだろう。ヨーロッパでは首をさげてくるという描写はあまり聞いたことが無いな。
 あと、中国の武将はよく女性問題を起こす。恋物語的な話とか、女性の色香を使って惑わすという話が随所に出てくる。これは、どういうことだろうか。中国の人々の方が男女のことにオープンであるのか。男性側の問題なのか。女性に美人が多いのか。虞美人草の虞はそうとう美人だったに違いない。
 その点、日本の古典の恋物語といえば源氏物語であるが、ここに出てくる女性たちは、現代感覚でいう美人ではなかったというのが通説。髪が長くてきれいだったらいいという説もある。夜は暗いので、顔かたちはあまり問題にならないのかもしれない。いづれにしても、歴史に女性問題が多く登場するのは、日本との比較で中国の特徴のように思える。
 三国志が中国的であるもう一つの理由は。当時の戦いは現代であれば一種の権力闘争ともいえる。勝者は敗者(敵)に大して容赦が無い。「敵に塩を送る」などという悠長なことはしない。首を落とし、一族郎党まで全て皆殺しにしてしまう。日本は「武士の情け」という風潮があった。
 そして、お互いの画策や、簡単に画策にはまることなど、今の人々の祖先だなーという気がしないでもない。意外と素朴に頑張る人たちなのだ。食い詰めて海外に出て行った人たちの成功も、仲間通し助け合って頑張った結果としてあるのだ。
 要するに、三国志の人間模様は古さを感じないということ。