天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「中華人民共和国史」

 掲題の新書を読んでいる。天児慧著。今まで中国の近現代史の本は少しく読んでいるので、その事実を確認しているという感じの読み方。このタイトルでは、当然毛沢東以降のことが中心に書かれている。革命政権成立以降のことだ。
 しかし、ここに至る歴史としては1911年の辛亥革命にその始まりを求めなければならないだろう。孫文。その人と、その人を支えた人々。そして、その活動資金の源は日本だったのだ。
 そう、先日のテレビ番組ではそういう事実が伝えられていた。今の日比谷松本楼ゆかりの梅屋庄吉氏が、孫文が活動を開始する支援を行った。香港で二人は初めて出会った。当時は今ほど大陸への行き来が簡単ではなかったと思うが、結構な人たちが当時の中国人民の決起を支援したらしい。
 お金の支援ができない人は、革命軍のメンバーとして戦った。そういう人が日本人にもいたのだ。いや、今でもいる。中国だけではない。アフガニスタンへ医療に出かけている中村医師という人がいる。中東の方に支援で出かけて行って事件に巻き込まれ、囚われの身になった経験を持つ女性もいた。お騒がせなヤツとして批判もされたようだが、彼女はその後も活動をやめようとしない。何の罪もない一般人の子供たちのケアなどをしていたと思う。自分も何かできないかな。日本語を教えに行くことくらいかな。よくよく考えるか。
 さて話は中国のこと。昔から、ここでいう昔は遣唐使とかでなく、その100年前から日本人と中国人は結構お互いを認め合って、協力関係にあったのだ。それが、抗日などという言葉で、日本人が中国で悪者になったのは、やはり満州国などというものを勝手に作ったことからだろう。そのいきさつも知らされないで満州に渡った一般の日本人も大変な被害者だ。
 さても本1冊で色々と思い当たるまでの中国通になったものだ。