天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

再びマザーハウス

 マザーハウスのことを前に少しだけ書いた。立ち上げた社長の山口さんの本が2冊あり、今2冊目を読んでいる。1冊目がご本人の育った環境と立ち上げの苦労話が中心。2冊目はその続きかと思ったら、単なる時間的経過の続きではなく、彼女の主張がより明確になっている。とても素敵だ。先ほどテレビで瀬戸内寂聴さんへのインタビューを見ていたが、共通するものがあった。
 瀬戸内さんは私より30才年上で、山口さんは30才年下になる。性別も年齢差も関係ない。元気付けられる。
 マザーハウスは、本にあるような苦労話がありながら、会社としては起業の成功例といえる。これは、バングラデシュでジュートのバックを作るということだが、単にあたったとか、上手くいったという話ではない。人間の生き方、生き様に関わる問題だ。
 2冊目の本「裸でも生きる2」の中で、共感する言葉を二つ。
1.「日本という国は、恵まれすぎている。」
2.「お金よりも大事なもの。それは『存在意義』即ち『愛』だと思っている。」
 1点目は、私も常々思っているし、同感の人は多いと思う。いろいろ問題があるではないか、という反論も聞こえるが、問題の多くは恵まれているが故の問題であるような気がする。山口さんは、だから(恵まれているのだから)自分のしたいことを思い切りやるべきだと主張する。やりたいことは何かというと、2点目が出て来る。
 これが寂聴さんの感性とも共通する感覚ではないだろうか。突詰めて考えたときに行き当たる点なのだ。
 突詰めるといえば、このマザーハウス自体、偶然上手くいった会社ではなく、やることの意義を一つ一つじっくり考えた上で、勇気を持って行動している実態とお見受けした。
 年齢も性別も関係ない。