天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

建国60年の中国

 テレビで、胡錦涛の挨拶に「毛沢東のおかげで自立し、訒小平おかげで発展した中国」という言葉があったのが耳に残った。
 まさにそう。誰もそうではないと言わないだろう。もちろん周恩来もいた。蒋介石も反対勢力として重要な役割を果たした。しかし毛沢東訒小平は間違いなくその動き(自立と発展)をもたらした中心人物であったことは間違いない。
 そして、60年経過した現在、その二人はもはや歴史上の人物となった。今は冷静な胡錦涛氏が中国を率いている。経済界での実業はまもなく文革後生まれの人たちが中心になる。政界はどうなるのだろう。どんな人が出てくるのだろう。共産党の位置づけは、いつまで今のままでいられるのだろう。そこのところは、まだ何か言えるほど実情が見えていない。
 ただ、極めて個人的な経験を踏まえて言えば、最近まで駐日大使であった王さんはその後、中国で今何をしているのだろう。少し気になる。王毅駐氏のこと。この人とは、あるヴォランティア団体の集まりで名刺交換をして一言二言の会話をした。そして王氏のスピーチを聞く機会があった。そのときの印象では、この人は将来、中国の指導者になるかも知れないと思ったりしたのだ。
 王さんならずとも、中国にはまだまだ冷静で、意欲も志も能力もある人たちがいるであろうことは間違いない。が、駐日大使の経歴を持つ人は、日本を正しく理解してくれているだろうという期待がある。そのような人が指導者であれば、日本との関係も一層よくなると思うわけだ。
 ともあれ、胡錦涛温家宝体制もしばらく続いているので、そろそろ次の体制が気になる。もう血なまぐさい政権交代劇は無いだろうから、我々には見えにくい中で、体制交代の準備がが着々と進んでいるに違いない。