天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

富士登山競争


 予定通り、富士登山競争に参加した。家から車で1時間強で会場付近に着いてしまった。受付を済ませて資料を見ると、以前参加していたのはもう20年ほど前のことだった。おなじみの富士吉田市役所の裏庭が開会式などの会場になっている。参加者数は頂上コース男子2,932名、同女子197名、五合目コース男子651名、同女子177名。併せて約3,000名の参加者だった。しかし、生憎の天候で山頂コースは5合目をゴールに短縮して行われた。私は5合目コースで時間内完走を目指す。

 富士市役所から5合目までは、距離にしたら15キロメートルと一見気楽な距離。これにだまされて、私はかつて気楽に参加してしまったのだった。しかし5合目ゴールの標高は2100M。初回参加時は、時間内完走は果たせなかった。スタミナ切れと疲労で、途中で寝てしまったのだった。それが悔しくてその後数回参加。山頂コースにも挑んだことがあったが、当時は十分にトレーニングできる環境ではなく、時間内登頂は無理と断念。その後中断していたが、今回復活と言うわけ。
 上の写真は、やっとゴールが見えたところ。道路はスタートから「馬返し」という山道の入り口と、ゴール直前だけこのような舗装道路だが、山登り区間の約8Kmは階段状の山道。これが初めての人の体力を容赦なく奪う。高度が上がるとともに気温も下がる。市役所地点から5合目では13度の気温差がある。これで今日のように上のほうが悪天候になるとその差は更に広がる。

 山登りの道に入ってしばらくすると、私の前後では足をつる人も出てくる。大勢のボランティアの方々に支えられている大会なので、体が不調になった人は助けを求めることができるものの、自ら好んで来ているのに、自分の体の始末もできずに人の助けを求めるのは本意ではない。文字通り体力、気力の続く限りひたすら上を目指す。
 頭は何も考えずに、足を動かすのをやめない。「やめないこと、止まらないこと、頑張ること・・・」なんとかっていう歌が昔あったなと突然思い出し、頭の中でグルグルしているだけ。途中で「あと500メートルの高度をあがればゴールです!」と声をかけられても、その高度が何を意味するのか理解できない。というより、平地を横に500メートル移動するのはなんてことは無いが、縦に500メートルを自分の足で移動するのは容易なことではないのだった。
 それでもなんとか3時間強でゴールにたどり着いた。ゴール前に携帯で自分のタイムなどを取るこの余裕!

 ほぼ20年ぶりの富士登山競争は、無事目標達成してゴールを後にした。
 ところで、この大会には海外からの参加もけっこうある。一番多いのはアメリカ、あとオーストラリア、インド、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、などなど。しかし、中国から参加がないのは寂しい。富士山という特定の場所でのレースなので、今年で62回を数えるとはいえ、国際的にはマイナーなのだ。住所が日本で名前が横文字かカタカナの外国人の中に、ファン タンバオさんとか、チョー スタンレーさんと言った中国的な名前を見つけたが、中国の方か、台湾の方か、はたまた他の国の中国系の人(華僑ともいう)なのか知る由もない。日本名を持った人の参加の場合にはまったくわからない。などと、中国の人の参加を無理やり確認しようとしている私は何。
 ともあれ、これで今年の達成目標に掲げたことの一つを達成することができた。他にもまだある。今年が無理なら更に翌年。今日は、あきらめないこと、やめないこと、とまらないことを実践すると、何事か達成できるということを思い出させてくれた日だった。