天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

不思議なクニの憲法 上映会

 昨日は、日中友好協会八王子支部として「不思議なクニの憲法」という映画の上映会を実施した。自分で手配した行事としては初めてだった。前宣伝の期間が短かかったが、それでも20名弱の人たちが集まってくれた。鑑賞後の感想として、期待通りの感触が得られたので、イベントは大成功だろう。
 こうした集まりの時は、時間の合間に二胡をひいてはどうかとの誘いに乗って、二胡を持って行ったが、DVDの画面のセットアップが大変で上映時間前はそれどころではなかった。終わってから少しやったが、十分に準備をしないでやるものではない。あるいは、あれでもさっさと弾けるくらい熟達するようにすべきか。
 ともあれ、この映画で今の憲法を守ることの大切さを共感する人が一人でも増えたら、それにこしたことはない。
 ところで、今日会社で業界紙を見ていたら、改正憲法案のことにコメントした記事がでていた。芝健吉という人が書いている。問題の集団的自衛権はともかく、そのほかの点で自民党の改正案の危ない点を指摘している。
 まず12条で、国民に保障する自由と権利は「公共の福祉」のためにこれを利用する責任を負う、とある部分が「公益および公の秩序に反してはならない」という文言になっている。
 また13条は、「すべて国民は、個人として尊重される。」が「全て国民は、人として尊重される。」としてある。いずれも似たような表現で読み過ごしてしまいそうだが、個人個人の尊厳が尊重されるというのが現行憲法の趣旨だが、改正案で「人として」という表現では、動物でなく人として、十パひとからげで扱われ、個人個人の意思が異なる点は考慮されないことになる。
 12条の「公益」や「公の秩序」の定義がない中では、政府の考えた利益を追求し、政府の意に沿わない動きは公の秩序を害するものとされる危険性が潜んでいる。
 また家族のありかたなど、憲法でこまごま決めるものではないだろうとの指摘もある。
 こうした良識ある人たちの考えをもっと広く共有して、だまされている無関心層に気づいてもらいたい。
 映画もそうした運動の一環として実現できてよかった。