天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

李香蘭

 山口淑子さんが亡くなった。9月7日のことで、94歳だったそうだ。満州生まれで、李香蘭と言う名前で戦前、戦中、戦後を通してスターだったが、敗戦の時には中国人スパイの容疑がかかり、危うく死刑になるところであった。
 彼女は満州生まれの日本人であるが、生まれた場所が中国で、そこの言葉と風景に慣れ親しんで育った。とするともう何人だか本人もわからないのでは?ご自分でも「私は日本人なの?中国人なの?」と自問されたこともあるらしい。
 私的にはどちらでも構わない。満州で生まれて、敗戦とともに中国に置き去りにされざるを得なくて、中国で育てられた人達だって大勢いるのだ。こういう人達の存在に対して戦争を起こした国は責任を取らないのだろうか。
 戦争を起こした首脳陣たちは、東京裁判で裁かれて、死刑になった人もいるわけで、だからもういいのだろうか。あの裁判の公平性は、云々。というような疑問を挙げたらきりが無い。
 山口淑子さんは、参議院議員も務めたがその間色々思うこともあったはず。ひとつの時代が過ぎてゆく感がある。昔の歌を懐かしむのは悪くない。ネット上には戦前の中国の風景を偲ばせるこんな歌があった。
https://www.youtube.com/watch?v=IzEEAgBpX7U
 私が二胡で練習している「蘇州夜曲」も彼女の歌で、映画「支那の夜」の劇中歌として作られた。二胡の奏者にも愛好されているが、この歌の時代背景がどうのようなものであったのか、そこのところも語り継がれなくてはならないだろう。
 今日はこれから二胡の先生のライブ演奏を聞きに銀座スウィングへ行く。