天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

異常な暑さ

 朝、通勤先の地下鉄の駅から地上に出ると、今日もムッとする暑さ。救急車のサイレンが近づいて来た。歩いていたすぐ横に止まったので、ふと見るとそこの歩道の脇に若い女性がうずくまっていた。通行人が2,3人横で待っていた。そばには氷の入った水のカップが置かれていた。暑さでやられたので、近くのコンビニから氷水でも持ってきて、救急車を呼んだという状況だった。

 救急車がそこに止まるまで、私はそれにすら気付かなかった。自分の感じる暑さに耐えていることに精いっぱいだったのだろう。即ち、自分のことに精いっぱいのときは、他人のことを気にする余裕がないのだ。ひょっとして、自分のことに集中して何かをして、そのことが他人に害を及ぼしていても、気づかなければ罪の意識はない。

 知らなければ、何も感じられない。そういうことが世の中には多い。日本の国内での生活向上を目指すあまり、弊害を外国に押し付けていることに気付かないでいる。外国から、安い果物が輸入されるようになった。昔は珍しくてたまにしか口に入らなかったものが、安価に買えて美味しい味を好きな時に楽しめるようになった。それは別に悪くはない。

 しかし、その果物を輸出用に作っている労働者たちは安い賃金で農作業に従事している。昔は自分たちの食べるものをささやかに作るだけで十分暮らして行けたのに、彼らの国の外貨獲得の政策のために、農地は売れる作物の畑となり、農民は労働者となった。美味しい思いをするのは、それを買って食べる人と農地の持ち主、特権階級の人たち。

 朝の暑さの事件から、このようなことを書いてしまった。暑さのせいで私の思考も脈絡が無くなっているかもしれない。しかし、書いたことは事実であり、私たちはもっと知らなくてはならない。不合理なことに目をそむけないで、知る努力を地味にしていないと。他人の不幸を見過ごし、そのような連鎖で人類が次第に不幸になる。異常なまでの熱さでそういったことに取り組んでいる人もいる。