Facebookの「中国大好き」グループの情報で知った映画。現在上映中の最新中国映画。TOHOシネマの招待券があったので、行って見た。
岡崎から早めに帰って、時間も空いたのでちょうどよかった。優待券もコロナのせいでか、期限延長されていたのでラッキー。
行って見ると観客がいない。開演時間に入ると自分一人だけ。しばらくして前振りの宣伝時間にもう一人。
中身はドタバタアクション映画。吹き替え版とあるので、元のフィルムは中国語らしい。舞台は東京で、日本人俳優もいるので、全体が日本の映画のように見えるが、日本人俳優以外は口の動きと発声が合っていないので、まさしく吹き替え版。
上の写真ポスターの右下は三浦友和。反対側の左下が長澤まさみらしい。他に妻夫木 聡(つまぶきさとし)という俳優。
三浦友和はヤクザの親分で、敵対するグループの親分と密室で面会した時に相手を殺害したかどで逮捕される。子分たちがたくさん出てくるがみな日本人の悪役専門脇役みたいな感じ。探偵団は真相を究明する様、親分からの依頼で動く。
探偵団の内訳は、中国人、日本人、タイ人二人。タイ人のうち一人は中華系のタイ人と思われる。ポスターの上の列の四人がそれ。
アクションミステリーのコミカルなミュージカル仕立て。特撮も盛りだくさんで如何にも娯楽映画。しかし、最後の真相究明の内容がすごい。
真犯人は、相手の親分の秘書役という長澤扮するコバヤシさん。実は三浦扮する親分の娘だった。殺人容疑を掛けられた親分は、中国残留孤児だった。彼は中国で結婚してから日本に帰国者として戻った。そこで生きてゆくために、裏社会に入る羽目になり親分から離婚を強制された。日本語もろくに離せない中国人の母親と5歳の女の子は、路頭に迷う。子供にご飯を食べさせるために母親は窃盗や売春を繰り返した挙句、獄死する。その娘が父親が自分たちを見捨てたと思い込み、長じて父親への復讐を企てたという筋書き。
画面や音楽がハチャメチャなミュージカル仕立てなのに、筋書きの裏の出来事が日中関係の中で生じた暗い、実際にありそうな経歴に所以している。
中国の探偵ものシリーズ第3弾で、中国ではヒットしているとか。130分以上の長編で
持病のためにトイレが近い自分にはギリギリの限度の長さだったが、岡崎帰りのいい気分転換になった。