天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

寒露

 昨日10月8日は二十四節気の「寒露」という日だそうだ。

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 これは中国の人民日報の日本語版。蘭州の知人が教えてくれた。

 夜の10時6分が「寒露」だと、時間まで決っているのだろうか。いずれにしろ夜ということか。確かに今朝起きたら、涼しかった。なので、これは温泉の季節になった。ということで炭酸泉の朝風呂に行ってきた。

 最大規模の台風が近づいているようだが、今は秋晴れ。涼やかな秋日和。青い空を愛でながら露天風呂につかる幸せ。

 天気予報では、今日明日のうちに台風に備えるようにとのこと。ベランダに置いた板類が飛ばないようにしておこうか。板類というのは、本棚や食品棚を分解したもの。大きな机がなくなったので、代わりになる折り畳み式の机を買おうとしていたが、これらの板で手作りしてみることにした。

 板類は木くずとして捨てて、新しく買うほうがなんぼか落だが、買うものはまたゴミになる。ならば行ったんゴミとしたものを再利用して、しばらく役立ってもらう。

 ある材料で形を工夫するのも脳トレになると思う。思惑通りできるかどうか。昔取った杵柄で、ゆっくりやってみる。これも二胡部屋つくりの一環。無用の長物になったときに捨てるさ。

 

 ところで、昨日は愛知トリエンナーレで展示中止となった「表現の不自由展」が再開された。市民運動を中心とした抗議活動の勝利だ。そこに、そもそも展示に反対した河村名古屋市長が抗議行動として、プラカードをもって現れた。

 何をしているのかこの人は。市長の仕事じゃない。仕事ほったらかして、しばらく(5分~7分)入り口前に座り込んでいた。なので、ネット上ではこんな風に揶揄される始末。

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 この展示会に反対する勢力の中には、昭和天皇の写真が燃やされる映像があることを不服としている連中がいて。天皇を「親の写真が燃やされる云々・・・」と書いている。どういう教育を受けるとそんな言葉が出るのか。洗脳されている。

 スマホばかり見ているとこんな猫になってしまう。

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 廃材の墨付けとパート作りでもしよう。

先週末の出来事

[ 一昨日の日曜は、私が二胡で師事している沈琳さんの発表会だった。

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 このチラシの演奏予定曲は、ほぼプログラムに入った。童神は入らず、他の曲に入れ替わった。

 最初に書いてある長い名前の曲「陽光照耀着塔什庫爾干」というのは第1部の古典の部の最後に演奏されたが、この曲を先生が弾くのは今回初めてだった。

 新疆ウイグル自治区民族音楽をもとに、タジキスタンの人々の喜びを表した曲、という説明のある曲。曲は名前だけでなく演奏時間が結構長い。それを譜面も見ない暗譜で心を込めて弾く様子は感動だった。エキゾチックな音色を緩急自在に弾きこなす。進藤さんのピアノがフォローしているが、オーケストラをバックに弾いているかの如く。

 あまりの感動にずっと体が興奮していたのか、夜なられないくらいだった。とても同じことができるようになるとは思えないが、せっかくこんないい先生に習っているのだから少しでも上達が続くようにと思う次第。

 さて、この日を朝から少し振り返ると、この朝刊に日本と中国の差を感じざるを得なかった。

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 日本はラグビー熱に浮かれている状態。日の丸もって体力勝負の競技に勝てるようになった。しかし外国人選手が多くいて、アジア系の体力だけではどうか分からない。

 サモアは大型選手がそろっていて、難敵だったが勝利した。しかし、アペがいつもの大盤振る舞いでサモアに25億円だかの寄付をしていた。ネット上では、勝利を金で買ったのではあるまいな、と猜疑的な観測が飛び交う。そりゃそうだろう、何でサモアにこの時期に。どこにそんな金があるのか。

 さて右は、中国で世界最大の加速器を作る計画が進んでいるというニュース。加速器って何かというと、「加速器とは、荷電粒子を加速する装置の総称。原子核/素粒子の実験による基礎科学研究のほか、癌治療、新素材開発といった実用にも使われる。 前者の原子核/素粒子加速器実験では、最大で光速近くまで粒子を加速させることができる(wikipedia)」もので先端物理の基礎的な研究道具。

 こういうものにお金を使っている。それに比べて、日本は教育研究機関への予算が減る一方で、みな軍事費で要らないものを買っている。オスプレイなどは役に立たない不良品という話で、よく落ちる。

 ラグビーに浮かれている場合じゃないぞ、という感じがした。

 さて、昼には田舎の姉から、断捨離中のせいか私に関係ある書類が送られてきた。ほとんど紙屑ばかり。中にこんなものが入っていた。

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 小学校の低学年のころ、そろばん塾に通っていた時の練習用の伝票。面白いので、そろばん塾の先生に見せたら、伝票算の教材で今はこんなものは使っていってないとか。

あまりに珍しいので、そろばん博物館でもあったら送ろうかと思う。60年前のそろばんの教材ということなら、どこかに置いてくれるかもしれない。

 さて夕方、上記のコンサートに行く前にいつも同行してくれる息子ファミリーと、食事をした。フィリアホールの近くのグリルCというお肉のお店。炭火薬のお肉が売りらしい。息子の奥さんの誕生日の季節なので、彼女の好物をと思ってここを探した。夕方は6時開店。それではコンサートに間に合わない。事情を話したら、大皿料理なら開店前に出してもいいということで、せっかくなので予約した。

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 これで5人前、このほかに和牛ハンバーグもセットになっている。電話では豚をやめて鳥にしてくれと頼んでいたが、通じてなかった。慌ただしい食事だったが、おいしかったので良かった。

 というような一日で、翌日(昨日)が先生のレッスンを受ける日だった。

 まだまだよることは沢山あるな、という感じで今日は一休みの一日。

車の点検と習近平の演説

 車の点検の日だった。2年目になる。2年前に、癌の保険外治療費用にと思ってとっておいたお金をはたいて、車を買い替えたのだった。新しいディーラーと付き合うようになった。半年ごとに見てもらっている。メンテナンスパックという契約をしているので、その都度費用はかからず。コーヒーを飲みに行く気分で出かける。

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 以前は、待っている間に出してもらう飲み物は、体のことを考えて日本茶か紅茶を選んだものだった。が、今日はコーヒーを2杯。最近コーヒーを飲もうという気になった。これは、ある意味では体にいい。らしい。

 焙煎がきついと癌には良くない、という理解だが、免疫力強化の最大な要素は「楽しいこと」をして過ごす。ということなので、おいしい料理を食べるのも、好きな香り高いコーヒーを飲むのも、たまにはいいんじゃないか。というわけで、コーヒーは飲むようになった。

 2時間かかると言われていた点検だが、1時間ほどで終了。想定通り。ぴかぴかにしてもらって、故障もなく、オイルやフィルターも変えてもらった。

 待っている間に、習近平が建国70周年の式典で演説した文章を見た。何を言ってるのかな。

 日本の政治家は、息をするように嘘をつく奴(アペ)とか、はっきり発言するが中身が空っぽのやつ(コイズミJr.)とか、特に自民党にはロクな奴がいなくなった。

 自民党の古参から、安倍はいかん、続投しないほうがいい、と今更の声。(古賀、小泉)

 昨日も今日も、国会前では市民が集まって、消費税増税やめろとか、「安倍政治を許さない」 という集会。毎月3日は、御年90歳を超える澤地久枝さんも毎回参加していらっしゃるらしい。来月3日はワシも行くぞ。憲法集会だ。バカに平和憲法をいじらせてはいけない。

 以下に習近平の演説を載せます。中国語は不要とは思いますが、中国語に明るい人がいたので入れときましょ。

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全国同胞们,
同志们,朋友们:
今天,我们隆重集会,庆祝中华人民共和国成立70周年。此时此刻,全国各族人民、海内外中华儿女,都怀着无比喜悦的心情,都为我们伟大的祖国感到自豪,都为我们伟大的祖国衷心祝福。


全国の同胞の皆さん
同志の皆さん、友人の皆さん
今日は私たちがここに盛大に集まり、中華人民共和国成立70周年を祝います。まさにこの時、全国各民族、国内外の中国の人たちが喜ばしい気持ちを抱え、偉大なる祖国の誇りを感じています。そして、私たちが偉大なる祖国に対する心からの祝福を述べています。

在这里,我代表党中央、全国人大、国务院、全国政协和中央军委,向一切为民族独立和人民解放、国家富强和人民幸福建立了不朽功勋的革命先辈和烈士们,表示深切的怀念!向全国各族人民和海内外爱国同胞,致以热烈的祝贺!向关心和支持中国发展的各国朋友,表示衷心的感谢!


ここで、党中央、全国人民代表大会、国務院、全国政治協商会議、及び中央軍事委員会を代表し、民族の独立、人民の解放、国の富強、人々の幸せのために不屈の貢献をされた革命の烈士の人たちの方々を心から偲びます。そして、全国の各民族の人たち、国内外の愛国の人士たち、同志の人たちに心からの祝福を述べたいと思います。そして中国の発展に関心を持ち、支持してくださる各国の友人の方々に心から感謝を申し上げたいと思います。

70年前的今天,毛泽东同志在这里向世界庄严宣告了中华人民共和国的成立,中国人民从此站起来了。这一伟大事件,彻底改变了近代以后100多年中国积贫积弱、受人欺凌的悲惨命运,中华民族走上了实现伟大复兴的壮阔道路。


70年前の今日毛沢東同志はここで世界に向けて荘厳に中華人民共和国の設立を宣言したのです。中国の人民はその時から立ち上がりました。この偉大なる瞬間に、近代以降100年以上にわたって、中国が味わって来た侵略を受けて来た運命が大幅に変わったのです。中華民族これより偉大なる復興という道を歩み始めました。

70年来,全国各族人民同心同德、艰苦奋斗,取得了令世界刮目相看的伟大成就。今天,社会主义中国巍然屹立在世界东方,没有任何力量能够撼动我们伟大祖国的地位,没有任何力量能够阻挡中国人民和中华民族的前进步伐。


70年間、全国各民族の人民は同じ心持ちで刻苦奮闘し、世界が目を見張るような偉大なる成果を挙げました。今、社会主義中国は世界の東方に屹立しています。どのような力でも偉大なる祖国の地位を揺るがすことはできません。どのような力でも中国人民と中華民族の前進を止めることはできません。

同志们、朋友们!
前进征程上,我们要坚持中国共产党领导,坚持人民主体地位,坚持中国特色社会主义道路,全面贯彻执行党的基本理论、基本路线、基本方略,不断满足人民对美好生活的向往,不断创造新的历史伟业。


同志たち、友人たちよ!
前進の道のりにおいて、私たちは中国共産党の指導を堅持し、人民の主体的な地位を堅持し、中国特色社会主義の道のりを堅持しなければいけません。全面的に党の基本的な理論、基本的な路線、基本的な戦略を実施し、人民のよりよい生活への憧れを満たし、新たな歴史的な偉業を作っていかなければいけません。

前进征程上,我们要坚持“和平统一、一国两制”的方针,保持香港、澳门长期繁荣稳定,推动海峡两岸关系和平发展,团结全体中华儿女,继续为实现祖国完全统一而奋斗。


前進の道のりにおいて、私たちは「平和統一」、「一国二制度の方針を持ち、香港、マカオの長期的な繁栄と安定を守っていきます。海峡両岸の関係の平和な発展を促し、すべての中国人が祖国の完全なる統一のために奮闘するよう団結をさせなければいけません。

前进征程上,我们要坚持和平发展道路,奉行互利共赢的开放战略,继续同世界各国人民一道推动共建人类命运共同体。


前進の道のりにおいて、私たちは平和発展の道のりを堅持し、互恵・ウィンウィンな開放戦略を持ち続け、世界各国の人々とともに人類運命共同体を建設していきます。

中国人民解放军和人民武装警察部队要永葆人民军队性质、宗旨、本色,坚决维护国家主权、安全、发展利益,坚决维护世界和平。


中国人民解放軍と人民武装警察部隊は人民の軍という性質、そしてその本質を保ち続け、国家の主権、安全、発展の利益を守り世界の平和を守っていかなければなりません。

同志们、朋友们!
中国的昨天已经写在人类的史册上,中国的今天正在亿万人民手中创造,中国的明天必将更加美好。全党全军全国各族人民要更加紧密地团结起来,不忘初心,牢记使命,继续把我们的人民共和国巩固好、发展好,继续为实现“两个一百年”奋斗目标、实现中华民族伟大复兴的中国梦而努力奋斗!


同志たち、友人たちよ!
中国の過去はすでに人類の歴史に刻まれています。中国の現在は多くの人民の手によって創造されています。中国の未来は必ずより美しいものになります。全党、全軍、そして全国各民族の人民はより緊密に団結し、初心を忘れずに、使命を銘記し、私たちの人民共和国をより強くし、より発展させ、「2つの百年」という奮闘目標の実現のために、中華民族の偉大なる復興という中国の夢のために努力し、奮闘していかなければなりません。

伟大的中华人民共和国万岁!
伟大的中国共产党万岁!
伟大的中国人民万岁!


偉大なる中華人民共和国、万歳!
偉大なる中国共産党、万歳!
偉大なる中国人民、万歳!

 

 日本語文で、あいさつ部分以外でキーワードを太字にしてみました。こうしてみると、共産党の支配が続くのだ、ということと軍部が平和貢献するみたいな論調になっている。即ち、共産党と軍があって中国が反映してきた、と言いたいわけだ。

 70周年の軍事パレードは、世界最大の軍事パレードとも言われている。空には戦闘機が美しく隊列を作って飛ぶし、軍事力の誇示としては大成功だったろう。変なことが起きないように、天安門付近には事前の外国人の立ち入り規制などもあったようだ。

 ところで最後の「2つの百年」とは何だ?

二つの百年とは、

中国共産党成立百年に当たる2021年に小康社会(ややゆとりある社会)建設を達成し、国内総生産GDP)と都市・農村部住民の所得を2010年比で倍増する。

中華人民共和国が成立百年を迎える2049年に富強・民主・文明・調和をかなえた社会主義現代国家の建設、という目標

 つまり、中国共産党ができてからの100年と、中国人民共和国成立してから100年というタイミングでどうするこうする、というわけで、そこまで自分が中国をリードするぞということらしい。

 「偉大なる復興」という言葉は、清朝末期の状態から日中戦争勝利するまでの状態からの復興、という意味では確かに「偉大なる復興」だろう。

 しかしその端緒は1911年の辛亥革命であり、中華民国成立から新中国の歴史が始まっているという、台湾の人の言い方の方が的を得ているようにも思える。共産党は革命やってないでしょ。ということになると「革命の烈士」とはどんな人を言うのかしら。

 内戦を戦った人たちなのか。70年前からここに至る間、「改革開放」以降は目を見張る経済成長をして、これが「復興」という言葉で表されるとしても、その前は「大躍進」に「文化大革命」でしょう。即ち失策と権力闘争で、多くの人民が犠牲になった。その数は日中戦争の比ではないとも。

 ともあれ、お隣の中国はこんな感じ。香港の動きがやはり、中国共産党の出方がどうなのかのチェックポイントだろう。高校生が警察に撃たれた事件は、流れでそうなったというよりも、やはりそこまでやれという指令があったと見た方がいいのだろう。

 台湾のことは「海峡両岸の関係の平和な発展」という表現で、ことを荒立てる場合じゃないと理解。

 いずれにしろ上記の演説では「世界の平和」を守る意思も明確にされているので、そこは期待したい。誰かのように喋れば嘘ばかりというのとは違う、ということは信じたい。

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もっきんバー

 私が一人で、バーにお酒を飲みに行くようになるとは思わなかった。

 が、行くようになったここは、間違いなくバー。あえて言えば社会派のバー。

 西八王子にあり、古い家を借りてやっている。建物はこんな感じ。

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 昼間は、別の人が喫茶ミラクルというのをやっていた。が、それをやめるので、バーの人が昼も借りて何かやろうとしている。つまり大家さんがいて、昼借りてる人と、夜借りてバーやってる人がいたわけだ。フツーに歩いたら、何も気づかずに通り過ぎる。私はネット情報で、行き始めた。

 そうは言っても、一人で夜のみに行く習慣が全く無かったので、月に一度やる休日モーニングのタイムに、朝ご飯を食べに、家で朝食べてから出かけたりしていた。夜初めて行ったのはこの時だった。何でもインドで女性自立ボランティアをしている人の話を聞く会というのがあったとき。

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 そのあと、何か気になる催しをやるときに出かけている。

 先月は、モノクロ専門のカメラマンが、ここに来る人の写真を撮るというので、撮られてみた。それがこれ。

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 左側に壁一面に張ってある様子。その中に私の写真もあったのが右。自然な表情で、なぜか嬉しそうに写っている。私が立っている方の壁にも写真がある。それと、飲んでいるビール。

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 このビールは、災害チャリティビール。

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 瓶の裏のラベルを見ると、台風15号に被災したビールであることが分かる。これを500円で飲むと400円が被災地に義援金として行くらしい。お店もボランティアで置いている。それだけ飲んでいると、他に客が来たのでバスに乗って帰ってきた。

 この白黒の写真は、展示が終わるとくれるというので、1000円くらいは払ってもらおうと思う。写真は自分が死んだときの遺影に使うようにと遺言しておこうかな。

 で、このバーのお姉さんが昼の使い方を考えていて、横にあるもう一部屋に棚がいっぱいあるので、書棚にして、いろんな人が、他の人に読んでもらいたい本を置くスペースにして、交代で店番をする、ということを考えている。

 そこに私も首を突っ込んだので、どうなるか見ている。時折イベントタイムに二胡でも弾いたらと思っている次第。

 でも先日その検討会みたいなのに行った時、登校しない子供が来れる場所はどうかという人がいて、とてもいいと思った。どうなるかな。

 私の本も数冊置いて、中国茶やコーヒーを出す日を受け持ってもいいかとも思う。

 自分の本は断捨離したが、残っている本は、からゆきさん関係の本と、反貧困と共生関係の本だ。伊藤千尋さんの本を並べるのもいいかもしれない。あ、すっかり参加するいなっている。が、二胡優先なのでどうなるか分からない。

 二胡優先の生活をしているが、最近ギターの入門書を二冊手に入れた。クラシックギターとアコギが出てきたので、生かさなくてはいけないというわけ。二胡に比べると簡単だなー。クラシックギターの方は、ほとんどビンテージものになっている。

 ギター諦めたら、もっきんバーに持って行って置いておこう。今、そこには傷んだギターが転がっているから。でも諦めないぞ。

凛とした小国 伊藤千尋

 この本は、消費税増税前に買ってあった本。消費税と言えば、増税前の買い物も一昨日で終わった。

 消費税といえば、増税前にと、妻に電気製品の買い替えが必要なものを、と促した結果、乾燥機付きドラム式洗濯機を買った。それが今日届いたが、大きくてウチの洗濯機置き場に入らなかった。なので業者がそのまま持ち帰って、買い物不成立。

 消費税関連でもう一つ。お昼前に、電気屋に行って洗濯機のクレジットカードの返金手続きに行ったついでにサイゼリアで安いランチをした。ここは、内税の値段設定で、値上げがされてなかった。持ち帰りがどうこうで、トラブルも出たコンビニがあるようだが、消費者の支払額が変わらないのは分かりやすくて便利。

 やってみて、赤字になるときには値段が上がるのは仕方がない。便乗値上げではないので納得できる。元が安いし。

 話は本だった。

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 伊藤千尋さんの本は、ネット見ていて、新刊をご本人から直接買ったことが二度あった。

 最初が「凛としたアジア」。これは読み終わったやつを、誰かほかの人にも読んでもらいたくて、もっきんバーに持って行った。今はそこの書棚に置かれている。

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 次に「世界を変えた勇気」。

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 これは、次男のところに持って行った。少しでも影響されて、生き様の参考にならないかなと思った次第。どうだったろうか。

 そして「9条を活かす日本」とこの「凛とした小国」はアマゾンで買った。

 こちらの本は、コスタリカキューバウズベキスタンミャンマーについて書かれている。「凛としたアジア」に先行した本だ。書かれているのは2年前なので、まだまだ各国の最新の情勢と言ってよい。それぞれ大した国だ。と思ったり、ミャンマーはスーチーさんの気構えと悩みが理解できる。

 キューバウズベキスタンは、現実が日本人に知られていない。以外にいい国なのだ。

 いい国というのは、日本に比べるとよほどいい国ってことですね。民主主義が行われている、もしくは民主主義社会にするために皆が頑張るという意識のある国民が住んでいる国。

 経済成長だけを問題にして、仲間の便宜を図る金権政治。日本はここまで落ちたか。あるいは、戦争のない状態が続き、差し当たっての危機が無いまま何十年も過ごすとこうなるのか。いや、北欧などはそうではない。ドイツだって、ナチスが世界に及ぼした迷惑を認め、反省したうえでフェアな政治を行っている。

 やはり、日本が侵略戦争という悪を引き起こし、近隣諸国に迷惑をかけたことについて、国として整理ができないままA級先般の子孫を総理にまでしてしまって、しかもそいつが知力、知識レベルの低い人間であるのに権力者然としているところが無茶苦茶問題なのだろう。

 ということで、夜、気分転換を兼ねてもっきんバーに行ってきた。

 その話はまた今度にしよう。

[社会] 明日は国慶節

 昨日の日曜は、我が日中友好協会八王子支部で午前中の理事会に続き、中国映画「活きる」を見る会をやった。開始前30分は、例によって私の二胡演奏。

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 この映画は、日中戦争終了後国共内戦のあたりから、1960年代の文革あたりの激動の時代に中国の庶民がどのように生きてきたかを描いている。何で今頃と思ったが、そういえば明日が中華人民共和国の建国70周年の記念日になる。建国以来の時代を振り返るにはいい映画だったといえる。

 改革開放政策前の時代なので、庶民にとってはロクなことは無かった。と今にして言うような時代だった。「大躍進」で数千万の餓死者を出し、またぞろ「文化大革命」で多くの犠牲者が出ただけでなく、中国社会が疲弊して、家族以外は人を信じられないような社会になってしまった。

 そういう中で活き抜くたくましさがテーマなのだろうが、共産党が悪者になって見えることから、中国で公開されることは無かったらしい。

 今は随分変わった。昨年お友達になった中国の留学生の世代は、生活感覚がとても現代的。日本やアメリカの娘たちと変わらない。紅衛兵などという言葉は、過去の歴史の中のもので関心が無い。

 世界第二の経済大国になった。そして一帯一路と名付けた政策で、世界に覇権を広げようとするまでになった。

 こういう国の体制ができてから70年というわけだ。

 建国当時の人口が5億4176万人。昨年時点の人口が13億9538万人。この間の国内問題としては、大躍進と文革に加えて天安門事件がある。

 この民主化を求める運動は、終わっていない。現在は香港でその戦いが続いているともいえる。台湾もしかり。

 そういえば、今日台湾人の知人が、「中国共産党は革命をしていない」ということをネットに書いていた。1911年の辛亥革命時点では共産党は無かった。1921年に立ち上がったものだ。労働者の世界を構築するということで多くの仲間を増やしていったが、日中戦争で日本と戦ったのは国民党であり、共産党は逃げ回っていた。日本の敗戦後の内戦で勝利して、今の体制になった。というわけだ。

 しかしながら、出来上がった体制はスターリンの影響も受けて独裁主義的なもので、この流れが今も続いている。

 一方台湾すなわち中華民国建国記念日は10月10日。10が二つ並ぶので双十節とも呼ばれる。

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 こちらは孫文を建国の父として、正統はこちらだと主張している。建国70年どころの騒ぎではない。革命後100年以上の民主主義の歩みがあるのだと自負している。

 中国の政治的な問題に、我々日本人ががたがた言うことは無い、と思われがちだが香港で起きている民主化の問題は、ひとり中国だけの問題ではない。民主主義が行われる世界を勝ち取るのだという運動である。

 日本のありさまは民主主義社会ではない。惨憺たるものだ。腐った政権が税金をわが物のように使い、官僚をあごで使う。トランプのペットだというアベピョンはアメリカではトランペットだと言われて笑いもの。マスコミは民主主義を行う動きを報道もしない。

 しかし、日本も昨日再認識した表現の自由を求める運動が功を奏している、という現実もある。やはり、民主主義を行うのは我々自身と言う自覚が必要。

 頭の悪い政権やその手下たちがヘイトの対象としているお隣の国の方が、よほど民主主義を実践している。台湾の友人の言葉にもよく耳を傾けて、日本で国民が民主主義を実践する参考にしたいものだ。

 以上が今日の感想。やっていることは、またデイサービスの施設に二胡をもって行ってボランティア演奏していた。

第138回市民憲法講座

 久々に出かけた憲法講座。憲法の条文について、自民党の改悪条文との比較検証をしようとして前文にとどまっていた。

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 次は天ちゃんを書くところ、令和問題をどう書くか考えているうちに時が経った。順番にこだわらず、タイムリーに書くことでいいか。

 ということで、今回は本日行った市民憲法講座から憲法14条と21条について。

 今日の講座は、先般中止されたあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」について、表現の「不自由展の再開を求めるあいち県民の会」から、山本みはぎさんと言う方の話を聞いた。わざわざ名古屋から来てくれた。懐かしいなごや訛の話し言葉を聞いた。

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市民憲法講座

 この問題は、ニュースでご存じのところだと思うが、ラグビーが始まったりしてメディアは十分にフォローしていない。アホのハギューダがこの補助金を取り消したニュースは出た。とんでもないことだ。

 まだ問題は終わっていない。発生から時系列に整理すると、まず実行委員長は大村愛知県知事。内容は津田芸術監督がしきっていた。

7月31日にこの展示会の新聞発表がされると、直後から脅迫や抗議が多発した。

8月2日には、河村名古屋市長が会場を見学。中止を県知事に申し入れる。

8月3日、大村知事と津田監督が記者会見で中止を発表。理由は、脅迫や抗議で職員が疲弊していると。実際の電話は100件程度。

大村知事は、河村市長の発言を憲法21条でいう検閲と取られても仕方がないと批判。

8月9日、芸術祭を検証する委員会の設置を発表。

検証委員会を2回実施し、9月21日、公開フォーラムを実施。25日に中間報告。

 一方市民の動きは、中止された直後の8月4日から中止抗議のスタンディングを連日続け、大村知事に再開要請を出している。8月14日、24日と集会。9月22日にも集会。

 大村知事は、9月25日再開をする方向であることを発表。しかしハギューダが補助金を出さないとした。怒

ここで憲法条文を見ておく。

抵触する条文は二箇所。第14条の言う思想信条による差別と、21条の表現の自由

憲法第三章 国民の権利及び義務

第14条 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない。

2項 華族その他の貴族制度は、これを認めない。

3項 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴わない。栄典の授与は、現にこれを有し、または将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

第21条 集会、結社および言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する。

2項 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 そもそも「表現の不自由展」は、いずれかの場所で、表現すること(展示)を拒絶された作品が、展示されるものだった。代表的な作品名は次の通り。

平和の少女像(問題のやつ)

遠近を抱えてpart2

韓国人写真家・安世鴻「重重」

落米のおそれあり

償わなければならないこと 等々

中に昭和天皇の画像が入ったものもある。

ということで、こうした自由に展示できないこと。展示物に為政者が制限をしようとすることが明らかに憲法21条に違反している。展示の可否に差別が出ることが、14条にも違反する。

 アベピョンががたがた言ってる改悪案ではこの部分どうなっているか。

 第14条の方は、差別してはならない例示に「障害の有無」をこれ見よがしに入れている程度。

 第21条はダメ。表現の自由としたうえで、

第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保証する。

と、現行条文を踏襲したうえで、

2項として 「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにこれを目的として結社をすることは、認められない。」

3項は 検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。と現行踏襲。

 この2項を入れると、元の条文は意味をなさない。公益とは何か、公の秩序を害すると誰が判断するのか。恣意性がありありとしている。

 さて、この展示会の再開は大村知事が宣言した以上、何らかの形で行われるだろうが、そこに何らかの制限が入ることはあり得ない。

 ハギューダの文化庁の補助取り消しは、明らかに憲法14条違反だ。これも大村知事は訴訟で戦う宣言をしている。この人自民党なんだけど、自民党にもまだまともに事を運ぼうという人がいるんだ。

 もう一つ、今回の問題で「電凸」という問題への対処が必要なことが明らかになった。「電凸」という言葉自体、自分も知らなかったが、電話突撃が略されてデントツとなったものらしい。今風に言えばネトウヨががたがた言うことで、これをどうかわすかということだ。事の是非も内容もしらないネトウヨが調子に乗って、あるいは報酬をもらって、電話攻撃したり、ネットに書き込みをしたりする。 

 これも表現の自由だと言わせない、そもそも歴史修正主義を横行させていては、アジアの諸国の信用は得られないし、世界の平和も望めない。これではまずいのだということを分からせる活動が併せて必要。